田んぼを畑に変えたよ!(田畑転換への挑戦)

ここ3年ほど、荒れた田んぼをどうにか畑にできないかと考えてきました。

この田んぼは山からの水が入り込んでくるため、年がら年中沼のようになっています。

足を入れたら一瞬で泥だらけになってしまい、畑作なんてとんでもない状態でした。

ここに、農作物を植えられる日が来たことをとても嬉しく思っています。

この、田んぼを畑に変えた経験を、今回は書いてみたいと思います。

水はけを良くしたい

要は、ぐちょぐちょしている田んぼの水を排水しさえすればいいのですが、どうしたら排水できるか分からず手を出せない日々が続きました。

そうして、色々と調べて考えた結果、色んな方法にたどり着きました。

暗渠排水

まず、字が読めなかったですが、「あんきょはいすい」といって、穴の空いたパイプを溝を掘って埋めることで、水だけを排水する方法です。

この方法が一番最初に誰もが思いつく方法だと思います。

しかし、この方法は、お金がかかりますね。

暗渠パイプ、30mで20,000円!送料5,000円!

パイプも30mじゃ足りませんから、資金力の無い僕には無理な方法で諦めました。

セスバニア

田んぼには、水が溜まるように底には岩盤層を施してあります。

この岩盤層を砕けば、水はけが良くなる!

そして、この岩盤層を砕いてくれる、根のすごい植物があるらしい!

それが「セスバニア」です。

セスバニアのタネを購入!

2袋購入し、送料も合わせて4,000円を投資しました。

家庭菜園レベルの僕に、4,000円という金額は大変なものです。

畑で取り返せるか心配。

まぁ、お金の話はさておき、水はけが良くなるように、トラックターで畑を打ってセスバニアのタネを蒔きました。

田んぼに何度もトラックターをはめながら、耕耘し続けてきました。

そんな日々とも、このセスバニアでおさらばやー!

と、そんな気持ちで田んぼでセスバニアを栽培してきました。

しばらくすると、やっぱり草が茂ってしまって、セスバニアが負け気味でした。

それでも身長を超えるセスバニアもあって、少しは岩盤層を破壊してくれたでしょう。

と、思っていました。

どれどれ、セスバニアの岩盤層を打ち砕くような根とやらを見てみようと思い、セスバニアの一本を抜いてみました。

スポッ。

うむ、

あれ?

これは、ひげ根では?

地上と地下の長さが同じくらいと説明がありましたが、とんでもないです。

直根でもありません。

ひげ根です。

ゴボウのような、見事な直根を期待していたのですが‥

これでは、岩盤層を打ち砕くどころか、田んぼはやっぱり、そのままぐちょぐちょです。

4,000円返せー!

と思いましたが、そんな事を考えるより、次なる手で田んぼを再生させる方が先決です。

これからセスバニアを検討中の方は、やめておいた方がいいですよ。

セスバニアでは、水はけは良くなりません。

高低差を考える

当たり前の話ですが、水は上から下に流れていきます。

これまで、長方形の田んぼの短辺方向に横向きの、うねを作ることを考えてきました。

三段の田んぼがあり、この写真ではあぜ道が二本横に通っています。

薄い赤の部分があぜ道↑

あぜ道に沿って、うねを作るイメージをしていました。

こんな感じですね。

ただ、これでは水がはけていかない。

あぜ道の部分は、乾燥していますから、あぜ道の部分は何か植えることが出来ますが。

そこで、横方向ではなく、あぜ道を切り崩して縦方向にうねを切れば、傾斜もついて水がはけるのではないか?

田んぼのすべてを畑にできなくても、まずは上段と中段だけ畑にして、下段は水だめにしてもいいんじゃないか?

と考えて、とりあえずやってみることにしました。

この感じですね。

トタン屋根のイメージで上段と中段だけ、縦にうねを切っていくことにしました。

まずは1つ、うねを作ってみよう。

傾斜付きの高うねを!

あぜ道を切り崩しながら、斜面にしながら、トラックターの出入り口も作っていきました。

溝を切ってしばらくすると、その周辺はぐちょぐちょではなくなっていきました。

排水は、高低差ができれば抜けていくのが分かりました。

にんにく・玉ねぎなど植えたよ

こうなるのには、相当な労力が必要でしたが、約2ヶ月でなだらかな傾斜のついたうねができあがりました。

畝作りは草の根を取るのが大切で、面倒臭がらずに頑張って根を取り除きましょう。

それと、田んぼの土は乾燥するとカチカチになりますから、精米所の友達からもらったもみ殻をまぜています。

1列目のうねには、ニンニクと玉ねぎ、いただいたイチゴを植えてみました。

長さ26mのうねには、たっぷりと植えられます。

玉ねぎはマルチを張らずに定植してみましたが、草の量が半端じゃないですから、草取りが大変で失敗でした。

休耕田から初回の作物を育てる際には、マルチを張ったほうがいいですね。

2列目はえんどう豆とそら豆を植える予定です。

まとめ

傾斜をつければ、水はけは劇的に良くなり、農作物を植えることが可能になりました。

田畑転換は水はけをどう考えるか?

が肝心です。

溝を切ったり、うねを高く作るだけでも水はけは良くなり、農作物を作れるようになります。

お金は必要なかったですね。

セスバニアは無駄でした。

まずは溝を切ってみることからスタートしてみてはいかがでしょうか?