野菜無人販売所を1年営業して

僕は野菜を作っていますが、趣味としてではなくお金を稼ぎたいと思ってやっています。誰もが農業をして、まず当たる壁は、作った農作物をお金に変える事だと言われています。

僕も当然、作った野菜をどうお金にするか悩んでいました。

今でも悩んでいますが。

いろんな方法を調べて、考えながらやってきて、現在のところの途中経過を記事にしてみたいと思います。

家庭菜園では、量が全然足りない

家庭菜園で野菜を作ったことがある方は分かるかと思いますが、すぐに食べきれないほどの量ができます。キュウリなんか3本も植えれば、最盛期には毎日どんどん成って、絶対に家庭だけでは食べきれません。

僕もそんな状態になりました。

しかし売ろうと思えば、1日なら商品は揃うかもしれませんが、毎日毎日、商品を揃えるには、それは相当な量が必要なのです。

僕の無人販売所は、開店日には10品ほどの商品が並びましたが、1週間もすれば2〜3品並べるのがやっとで、秋になる頃には店を営業することすらできない日々が続きました。

畑は1反歩(10a)ほどが必要

無人販売所を運営するにあたって、日々コンスタントに野菜を並べるには、1反歩ほどの畑があると良いようです。

一反歩とは、31.5m×31.5mの正方形です。

野球のダイヤモンドよりも少し広い畑ですね。

農業形態は少量多品種と言われるものです。

上手くやればもっと少ない面積で継続的に野菜を並べることが可能かと思いますが、1反歩作るというのが1つの目安になりそうです。

誰がお客様になるのか?

僕は、車の人が停まって買ってくれるとばかり思ってやってきました。

しかし実際は車の人は、ほぼほぼ素通りです。

国道沿いですから交通量は多いのですが、スピードが出ていますから、気づいた頃には通り過ぎているのでしょう。

逆にほぼ100%の歩行者が見てくれます。

自転車の人も、結構見てくれます。

無人販売所は、ゆっくり移動する人がお客様になってくれるようです。

しかも、年齢は高めの人が買ってくれます。

誰が買ってくれるのか、を意識してお店作りをする事も大事なことだと感じています。

駐車場の確保ができるか?

車の人は素通りなことが多いと書きましたが、車の人が停まって買ってくれる事もあります。

その時に駐車場が無ければ、路上駐車することになります。

交通の妨げや事故の原因になる可能性があります。

駐車場の確保できない場所には、無人販売所は作るべきではないと僕は思います。

どの野菜が売れるのか?

「長ネギは確実に売れるだろう」

と思ってやってきました。

しかし、何故だかあまり売れません。

多分、スーパーにもどこにでもあるものだからかなと思います。

売れたものは、タケノコ、ゴーヤなど珍しいものが売れるようです。

お店ではあまり並んでませんからね。

それと、質が大事です。

無人販売とは言っても、やはり質が良いものから売れていきます。

質の悪いものは売れないですね。

本気でやらないと、売れるものはできません。

地域の農産物直売所の併用

無人販売所では売りにくいものがあります。

いっぺんに出来上がっていっぺんに収穫しなければならないもの。

高価なもの。です。

無人販売所で1000円のものなど並べられませんし、50品も同じものを並べても、売れる可能性は低いでしょう。

そんな時に役立つのが、地域の農産物直売所です。

年会費3000円、売り上げの20%は手数料です。

それでも、お客さんは確実に来ますし、売れる可能性は無人販売所よりも格段にアップします。

ただ、年会費3000円を出しても元をとるだけの量と質が揃っているかが重要で、今はまだ契約していないのが現状です。

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盗難のリスク

無人販売所と聞くと、盗難の心配がまずイメージされると思います。

場所や環境にもよるかと思いますが、家の前でやっている僕の店では、ほとんど盗難はありません。

年間1000円盗られるだろうか?

という程度です。

逆に、多く入っていることもありますから、何故だろうという感じです。

盗難のリスクばかり気にしていては、先に進む事が出来なくなりますので、盗難されても経費だと思ってやり過ごしています。

まとめ

無人販売所をちょこっとやろう。

気分でやって、ダメでもいいや。

という曖昧な気持ちではダメですね。

「期待してるから、頑張ってね!」

地域のファンからの声が届きます。

地域のファンの期待に応えてこそ意味ある無人販売所だと思っています。

全身全霊で取り組まなければ、いいお店にはなれません。

毎日野菜を収穫して並べるのは、思っている以上に大変なことです。

でも、その見返りは確かに返ってきます。

条件が揃っているなら、本気で長く続けていく気持ちがあるなら、頑張ってください。

自分の店を持つ、というのは面白いものですよ。

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