オクラ専門の農家になり1年目ですが、オクラを5品種育てて気づいたことを記事にしてみます。
結構品種によって違う点があるんですよね。
比較して初めて分かりました。
これから、オクラを本格的に育てようと思う方に参考になれば幸いです。
おすすめ品種第1位は?
「ベターファイブ」が、今育てている中で、ベストなオクラです。
ベターファイブでなくても、五角オクラが無難ですね。
ベターファイブの良さはなんと言っても、播種から収穫までの時間の短さです。
播種から1ヶ月ほどで収穫し始めることができている感じがします。
なので、背丈も地上30cmの頃から実をつけます。
オクラの木が低い時期の収穫は、腰をかがめての作業になりますから大変ですね。
それでも、収穫量が多いというのは、農家にとってとても大切なことです。
売り上げに直結しますから。
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【ベターファイブ】収穫量・食味・曲がり果の少なさ
ベターファイブを育てていると、曲がり果が少ないのに驚きます。
それでいて、連続でどんどん実をつけてくれる連続着果の良い品種です。
そして、重要な食味ですが、これまた美味しい。
実が柔らかく、粘りも程よい。
どの面をとってもベター(より良い)な品種です。
迷ったらベターファイブでOK
どのオクラを育てたら良いだろう?
と迷われた場合は、ベターファイブ、または五角オクラで大丈夫だと思います。
五角オクラが、オクラの王道だと個人的に思っています。
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【丸オクラ】収穫までに時間がかかる
大きくなっても硬くなりにくいと評判の良い丸オクラですが、実際に作ってみると、収穫までに時間がかかる結果になりました。
丸オクラの品種は、エメラルドという品種を育てています。
収穫量もベターファイブに比較して、連続着果しにくく、一つ一つの収穫までの時間が結構あります。
開花から収穫までの時間も五角オクラより長めで、時間がかかるため収穫量が伸びにくいのが現状です。
実は1番美味しいく柔らかい
食べた感じは、丸オクラが美味しいと思っています。
やや甘みを感じます。
その他のオクラは甘みは感じませんが、丸オクラは甘みがあるようです。
実も柔らかく、大きくなっても柔らかいと評判で、柔らかさも丸オクラの特徴。
食味は丸オクラが1番かもしれません。
収穫も焦らなくても良いのがいい
オクラ栽培は、毎日収穫が基本。
でも、丸オクラだけは毎日取らなくても、1日おきでも、大きくなりすぎてしまっても、硬くなりにくく美味しい。
そういった点で、毎日畑に行かないよー。
という方には、丸オクラは育てやすい品種かもしれません。
五角オクラは、やっぱり大きくなってしまうと筋が多くなり、硬くなって食べられません。
【ヘルシエ】姿の美しさと粘りが強い
ヘルシエという白オクラを栽培しています。
収穫量は多くありません。
色は白いですが、収穫量や収穫までの時期は丸オクラと同様です。
色は白オクラと言いながら、黄緑色で爽やかな緑です。
珍しさと、粘りの強さで売れ行きは好調ですが、着果はまで時間がかかります。
連続着果も特筆するまではありません。
見た目が美しく、味も良いので、品質の良さが売りのオクラですね。
大きくなっても硬くなりにくい丸オクラの要素もありますから、家庭菜園で育ててみるには良いかと思います。
曲がり果も少ないです。
ただ、種が高価なので、大量に作る農家にはあまり向いていないかなと思います。
今年は主力として、ヘルシエを多めに作りましたが、来年は収穫量の少なさからあまり多くは育てないかなと思います。
【赤オクラ】珍しいけどあまり売れない
赤オクラ、ベニーという品種も育てています。
赤オクラの特徴はなんと言っても、その色でしょう。
美しい赤い色は、他の野菜には無い美しさです。
目に良いと言われるアントシアニンも、含まれていることから、健康には良さそうです。
しかし、売れ行きが良くない。
珍しいからでしょうか?
それとも、生で食べないと色が損なわれるという特殊な特徴から敬遠されるのでしょうか?
売れないと、商業ベースで作っている人からすれば、作る意味はありません。
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食味の悪さも影響か。
赤オクラのみを食べると、オクラとして普通に食べることができます。
しかし、他の緑のオクラと食味を比較すると、やや劣るのが赤オクラの苦しいところ。
不味くても栄養があると、生食で食べることができれば良い野菜かと思います。
【赤オクラ】売り方に工夫が必要
赤オクラは、熱を通すと緑色になってしまいます。
しかも、緑といってもにごった緑で、美しくはありません。
他のオクラには無い、アントシアニンという栄養価が含まれていますが、それもお客様にお伝えするには看板を用意するなど売り方に工夫が必要です。
コールさんちでは、「目に良い赤オクラ!」として売り出して、アントシアニンをお伝えした結果、少しずつ売れるようになっています。
ただ、来年は作らないと思います。
【赤オクラ】良いところはある
売れない・美味しくない、と悪口ばかり書いてきましたが、赤オクラの良いところを書いて、この記事を終わりたいと思います。
背丈が高くなる2mは軽く超える
播種から2ヶ月くらい経ち、収穫が始まる頃、赤オクラの木は私の身長を超えていました。
収穫は、かがまずに目線で収穫がスタートします。
まだ収穫が始まって2週間ほどでこの記事を書いていますから、今2mを越えたくらいのところですが、どこまで伸びるのでしょう?
背丈が高いので、風除けや壁木として、目隠しの役割は果たしてくれます。
畑の横を通る人が、話しかけてくる率がベニーのおかげで減りました。
道路沿いに植えれば目隠しになりますね。
かがまないで収穫できるのも新鮮です。
赤オクラの姿が綺麗
赤オクラは、オクラの実だけでなく、茎も真っ赤です。
葉は緑色ですが、赤い茎に赤い身がなり、黄色い花をつける姿は美しい姿です。
鑑賞用として育ててみられても良いかと思います。
その美しさに、目の保養になるかもしれません。
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まとめ
という事で、今年育てているオクラの品種について書いてきました。
どれも同じだろうと思っていたオクラの品種ですが、育ててみて大いに異なる特徴があるのだと知りました。
商業ベースでお金を稼ぐための栽培なら、五角オクラのベターファイブ。
趣味の家庭菜園なら丸オクラ。
観賞用には赤オクラ。
お金をかけて高品質なヘルシエ。
といった印象を持っています。
実際、育ててみないと分かりませんが、育てるには一年一作ですから、ちょっと知識があるか無いかで大きな差があります。
これからオクラ栽培に挑戦したい方の、参考になれば幸いです。
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