農業を辞めた7つの理由。

農業でやっていく自信はありました。

農業が向いているとも思っています。

しかし諦めました。新規就農。

農業が楽しくて仕方がなかった。

でも、やっぱり生活と考えると悪い面もよく見てみないといけない。

大好きな農業の良くない点を考えてみたわけです。

①借金地獄の可能性は目を背けられない

農家を志し、新規就農を目指した人が、思うように農業が出来ず、農業から撤退し借金だけが残るという状況があります。

それは1人2人の話ではなく、たくさんの人が農業で失敗し、借金地獄に陥っている人がいるのです。

それは何故か、農業が機械や施設をたくさん使うことに理由があります。

農業は産業です。

大規模でなくても、トラクター1つを導入するだけでもお金がかかります。

新規就農の初期費用は平均500万円はかかるそう。

500万円もキャッシュで払えるような新規就農者はいないのではないでしょうか?

やはり少なからず借金はしなければいけないでしょう。

そして、借金は返さなければいけません。

お金を返すということの難しさ大変さは、経験した人しか分かりません。

借金を返すというのは非常に大変なことです。

人を統率することができない

中学生の頃、野球部に所属していて、キャプテンを任された経験があります。

野球部のキャプテンは、自分としては嬉しかったですが、チームをまとめるということには全然向いていなかったと思います。

リーダーシップとか勉強してこなかったことも原因としてあるかと思いますが、人を統率することには向いてない。

農業は産業ですから、やはり人手が必要です。

一人でやっていくことも、機械化されている現代では可能かと思いますが、1人でできることの限界は感じています。

やはりチームとして農業はやるべきだと思います。

この点が、1番自分に足りないものと思っています。

あせもができてしまう

夏場の暑い中の畑作業、大変ですよね。

ですが暑い中の作業は、学生時代鍛えた野球部の経験からか平気で頑張れます。

しかし、あせもがひどい。

足や腰にあせもが毎年できます。

これは結構大変です。

毎日汗をかいて作業するようになれば、対応策を考えてできるのかもしれませんが、あせもには悩まされてきました。

この事は、分かる人にしか分からないと思いますが、結構大変なことです。

兼業農家は苦しい

本業がありつつ、兼業で農家をしてきました。

結果、休みは農業に潰されてしまいます。

全ての休みとは言いませんが仕事が休みの多くを農業に持っていかれます。

それくらい農業は時間がかかり、片手間でできるほど簡単ではありません。

子育て世帯ですから、週末は子供達を遊びに連れて行きたい。

野球もしていますから、野球の試合にも行きたい。

結果、農業を続けるなら専業農家になるしかないと判断し、専業農家がダメなら農業はキッパリ辞める。

という判断をしました。

専業農家になるという意向は、結局家族に反対され、諦めることになりましたから、兼業農家として続けることはやめました。

兼業農家は、余程時間に余裕がなければ大変ですし、子育て中のパパには無理だと判断。

兼業農家はお金も儲からず、苦しいだけなのでやめました。

⑤人から結構、いろいろ言われる

農業あるあるかと思いますが、近所の人や地主さん、家族などから結構いろんな事を言われて腹が立つ場合があります。

案外、農業を辞める理由というのは、これだったりするのかもしれません。

私が農業を辞めたのも結局のところ、これが決め手でした。

身内から農業に反対され、私に田んぼを一切作らせるつもりは無い。と、言われたからでした。

一生懸命やっているのに、何かを言われるとがっかりしてやる気を失います。

その件があり、農業はすべてやめることにしました。

農業は、栽培方法や草との付き合い方など、人によって様々ですから、ツッコミが入る事も多いのです。

地主さんと小作人の関係は昔から、こう言う事は続いてきたのだろうと思います。

農業をするには、人間関係をうまく調整する力も必要という事です。

⑥結局、家族の理解が得られなかった

私は農業が大好きでした。

でも、妻は農業を応援してはくれませんでした。

日曜日に「畑に行く」と言うと、

「また畑ー( ´Д`)y━・」

と言う感じで。

畑仕事を手伝ったり、畑の話を聞いてくれたりもありませんでした。

全く興味ないのだと思います。

ただ、農家になれば、人手がどうしても必要になる時が来る。

そうなった時に妻に手伝ってもらえないというのは、私としては悲しいというか、私のエゴかもしれませんが、家族の全面的なバックアップ無くして、成功する事は難しいと思うのです。 

家族の反対を押し切って農家になる!ということも考えましたが、やはり家族の理解はどう考えても必要です。

大好きな事ですが、諦めた方が賢明と判断しています。

そんなに若くない

30代と言っても、もう37歳です。

これから農業といってもまともな作物を作れるようになるには10年ほどかかると言われています。

そしたらいくばくも時間は残っていません。

それでも農業をしたいと思ってきましたが、様々な要因が重なったのと、もうそこまで若くないという事で、諦めています。

人生には制限時間が残念ながらあります。

しかし、この若くないは言い訳に過ぎませんがね。

まとめ

いろいろな事がありました。

農業を続けるか辞めるかの判断で。

やるなら100%、やめるなら0%でした。

結果0%になったよ!という事です。

農業は片手間でできるものではないということを知りました。

中途半端にやるなら、やめて買って食べた方がいい。

それが私の農業経験の集大成です。

残念ながら、この程度で終わってしまった農業に心残りはありますが、中途半端では絶対にしない方が賢明です。

今、農業をしている方の、参考になれば幸いです。

私が農業をやめても、次に農業を志してくれる若者が必ず現れます。

以上、「農業をやめた7つの理由」でした。

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