新規就農は、家族の理解が無ければ実現できなかった

これまで、細々と家庭菜園の延長、農業に足りないくらいの量の農業を続けてきました。

いろいろやってきた中で、「これならやれる!」と自分なりに確信が持てたタイミングが来ました。

これまでやってきた仕事を辞めて、新規農業者としてやっていこうと思ったのですが、家族は決して「がんばれ」とは言ってくれず。

残念ながら、農業を諦めたことを記事にします。

家族の意見を押し切って良いことは無い

内助の功という言葉がありますが、家族の支えがあって成り立つ仕事と思っています。

やはり家族が支えてくれないとできるもんじゃない。

「1人でやるから大丈夫!」と話したりもしましたが、結局どこかしらで手伝いや迷惑をかける。

1人でやっていると言っても、その裏には必ず家族の存在があるからです。

そもそも、何のために新規就農するのか?

私は、新規就農を家族のためにやると言ってきました。

農業は、農繁期には毎日仕事があり、朝早くから忙しいのですが、農閑期(冬)には、そんなに仕事はありません。

さらに言えば、家族の一大事にも、田畑をそのまま置いて駆けつける事が可能です。

雇われていればそうはいきませんね。

そう言った面からも、農業することで、子育て世帯の我々でも、農業は自由がきくと思い就農しようと思っていたのでした。

妻の実家の財産

妻の実家は、昔、「◯◯どん」と言われる名家でした。

鹿児島で◯◯どんと言えば、お金持ちを意味する言葉です。

そんなお金持ちの妻の実家ですが、ある財産は山・田んぼ・畑でした。

その山や畑は、休耕していて荒れ果てていました。

その財産をなんとか活かそうと、妻の母に頼まれたこともあり、なれない農業をスタートしたのがきっかけでした。

一番強い反対は妻の母

応援してくれていると、思っていた義母が、実は1番の反対者となりました。

「農業は安定せず大変だ」

と。今まで期待されていると思っていたけど、そうじゃなかったんだなということでした。

家族は毎月決まった給料を求めている

給料は少ない。

自分で起業すれば、収入は増える!

というのは、理想の話で実のところは不安定になるのは確実です。

米農家になると言えば、米は秋にしか収穫できませんから、その他の月の収入は0なわけです。

いくら、一年分を秋に稼ぐと言っても、豊作の年もあれば、不作の年もあるわけで。

そんな博打的な仕事を家族は良しとはしませんでした。

良かれと思ってやった事

農業をスタートしたきっかけは、妻の実家の財産を活かし、草刈りの量を減らし、仕事を減らせればいい。と思って良かれと思ってやっていました。

でも、財産を荒らされた。というような感じに取られてしまった様子でした。

兼業農家はやらない

兼業農家で立派に農業を両立されている方もたくさんいらっしゃいます。

素晴らしい事です。

しかし、私は兼業農家で農業をずっと続けていくことは難しいと判断しました。

子育てに参加したいですし、週末は子供達と外出したり、趣味の野球も続けたい。

勤めが休みの日に農業をする事は、考えられないと判断しています。

財産の一部を引き続き農業を。と言われていますが、やらないと思っています。

専業農家全くやらないか

専業農家で頑張りたいと、今までやってきました。

これは、農業を捨てることはできない。(妻の実家の財産を面倒見ていく)

という覚悟から、そういう気持ちになっていました。

しかし、家族は「今のままで、専業農家は反対」という意見でした。

どれだけ話をしても、「反対」の意見は変わらず。

これ以上、話をしても無理だとの判断で、農業は全くやめるということになりました。

これまで刈っていた妻の実家の草も、今後は刈らないという事です。

一切の農業活動はやめて、これからは家庭と仕事(理学療法士)を中心に楽しんでいこうと思います。

まとめ

新規就農できなかったよー。という事を記事にしました。

農業の担い手が少ない中で、さつま町の農家の一角を担っていきたいと思っていましたが、自分1人で思っていても、周囲の理解が無ければ実現はできなかったわけです。

こんな人は、世の中にたくさんいるんじゃないかな?

いくら農業が好きと言っても、好きだけで実現できるほどその道に飛び込む事は難しく、たくさんの壁があるのだと思います。

何年もかけて、実現していけばいいじゃないか!という意見もあるかと思います。

しかし個人的には、ここが限界というか、何でもかんでもやってきて、今、やる事をしぼる時期だと思っています。

人生、そんなに多くのことはできません。

野球だけは続けたいし、家族との貴重な時間は大切にしたい。

そこで、捨てるのは今の仕事か?農業か?ということを考えてきました。

農業を捨てる。

それが、コールさんちのドキュメンタリーでした。

だれか、共感してくれる方がいたら、コメントください。