長年、ピッチャーをしてきて、ピッチャー心理というものを理解してきました。
ピッチャーとキャッチャーをしてきましたから、ピッチャーの心理とキャッチャーとしての心理、その他、野手の心理などいろいろ考えるところはあります。
その中で、ピッチャーというのは試合の出来を大きく左右しますから、一番重要なポジションであることは言うまでもないと思います。
そのピッチャー、ある一定の気持ちを持ってピッチングしていると思います。
個人差はあると思いますが、野球歴25年の草野球選手が考えるピッチャー心理について書いてみたいと思います。
心理① ストライクゾーンが大好き
逆に言うと、ボール球を投げたがらないという事なのですが、ちょっとだけ外そうと思っても、ついついストライクゾーンに投げてしまうのです。
これはピッチャーの習性なのだと思います。
なぜかストライクゾーンに吸い込まれていく。
初球だってツーストライクからだって、ストライクゾーンに投げたい。
逆にコントロールを乱して、ボールを思うようにコントロールできなくなることもあります。
そんな時、野手から
「真ん中でいいからー!」
と言われますが、ピッチャーが一番真ん中に投げたい気持ちでいます。
フォアボールは大嫌いです。
心理② 盗塁されるのはマジで嫌
盗塁はただで塁を1つ与えてしまうもので、2塁にランナーが行けば、得点圏にランナーを置くことになります、
それは嫌なので、牽制をいっぱいしたい気持ちになりますが、あんまり牽制を多くすると、野手の冷たい視線や野次が背中に刺さります。
「早く投げろやー!」
なので、多くても2球くらいの牽制で、ホームに投げなければなりません。
クイックモーションで投げないといけないので、結構嫌です。
なので、足が遅くて盗塁するつもりない人も、盗塁するような演技をすると、バッターの援護になります。
リードがデカいランナーとか、本当に嫌です。
心理③ ツーストライクになったら三振に仕留めたい
アウトなら何でも良いかと思いきや、三振に取りたがるのもピッチャー心理ではないでしょうか?
打たせて取るピッチャーとか、言われたりもしますが、やはりピッチャーは自己顕示欲の塊のような存在ですから、カッコよく三振でねじ伏せたい。
そうなると、球数が増えて大変になるのですが、そんな事はそんなに気になりません。
カッコよく三振を取りたいのです。
心理④ 野手のエラー後の心理
エラーは野球につきものですが、その後の処理をするのはピッチャーです。
ツーアウトの時に野手がエラーすると、ベンチに帰りかけていた足と心を止めて、またマウンドに上がり、投げ続けなければなりません。
その気持ちたるや…。
でも、大してイライラしたりはしないものです。
自分だってフォアボール連発したりしますから。
そんな風に考えられる私は、ピッチャー向きの性格と言えるかもしれません。
ピッチャーはイライラ怒っては自滅します。
今度はヨロシク!
という気持ちで処理したいものです。
心理⑤ 打者が思ってるほど、何も考えてない
ピッチャーは、キャッチャーがリードしてくれますから、良いキャッチャーとバッテリーを組んでいれば、あんまり何も考えていないのが実状かもしれません。
それが私が草野球選手で終わった理由かもしれませんが、そんなに考えなくてもできるものです。
「キャッチャーのミットめがけて投げるだけ。」
それがピッチャーの頭の中身かもしれません。
心理⑥ 満塁のピンチの時
満塁男、という選手が昔のプロ野球にいました。
満塁の時の打率が良い選手のことですが、満塁の時は圧倒的に打者有利です。
満塁の時、カウントがスリーボールになった時の追い込まれ感、ハンパないですよね。
ピッチャーなら、みんなが経験があるかと思います。
満塁の時は、全球ストライクゾーンに投げたい。
そう、満塁の時はピッチャーは必ずストライクゾーンに投げてくるのです。
ですから、バッターの皆さんは初球から、真ん中のまっすぐを狙ってバッターボックスに立ちましょう。
ボール球にはくれぐれも手を出してはいけません。
ボール球に手を出せば、ピッチャーは大変助かります。
心理⑦ ボール球に手を出してくれたらラッキー!
ピッチャーはコントロールに苦しむことが多々あります。
プロのピッチャーでさえ、コントロールできなくなることがありますから、アマチュアではよくあることです。
そんな時に、ボール球に手を出してくれるバッターがいます。
そんなバッター、ありがたい存在としか言いようがありません。
「神ってる!」
と思います。
ですから、バッターはできるだけボール球を見逃さなければなりません。
相手ピッチャーから、神ってるとか言われてはいけません。
ピッチャーにとっての最高の理想的なピッチングとは
ピッチャーは常に理想を描いています。
それはどんなものか?
1イニングを3球で終わらせたい。という事です。
内野フライ3つ、くらいが良いですが、アウトの内容にこだわりはありません。
私は、そのピッチングをしたことがあります。(自慢)
3球ピッチング。
これは、速球派のピッチャーには無理です。
年を取り、遅い球で勝負するようになって、3球ピッチングを成功させました。
速い球を投げていては、初球見逃されてしまいますからね。
そんな事をピッチャーは考えています。
まとめ
ピッチャーはこんな事を考えている!を書いてきました。
もしかしたら、私だけの意見があるかもしれませんから、意見のある方はドシドシコメントください。
ピッチャーをした事の無い選手は、ピッチャー心理を分からない人もいるかと思います。
ピッチャー心理を考えてバッターボックスや塁にいると、結果は違うものになるかもしれません。
野球はだまし合いのスポーツだったりもします。
相手の心を理解して、優位に試合を進めたいものです。