慣れない電話で、何とか取ったアポ。
電話でアポを取ると、いきなり見込み客を目の前に商談できる事が強みですね。
そして、その商談に挑戦した模様を、実況形式でお伝えします。
これからの方の参考になれば幸いです。
1件目 92歳女性
初の商談は、92歳女性でした。
足のむくみが強く、歩くのが大変で、シルバーカーを使って何とか移動しているとのこと。
家で生活するには、リハビリが必要な様に思いました。
そして、商談の時には娘さんが2人、同席されて3人で私の話を聞いてくださいました。
決済者を間違うミス
娘さん2人のうち、1人の若い(60歳くらい)娘さんの方が、よくしゃべり、反応の良い方でした。
肝心の本人は、あまり反応は無く、耳も若干遠い感じで話がしにくい感じでした。
「娘が決済者かもな。」
と思った私。しかし、決済者は92歳の本人でした。
決済者でない娘に一生懸命にアピール、結果、ご本人にはあまり話を聞いたり、質問したりできず。
いざ、クロージング!
そして、決済者を間違えたまま、クロージングの段階になり、
「歩きをよくするために、ぜひご契約お願いします!」
と言いました。
娘「お母さん、どう?」
本人「いや〜、まだよかが。」
ガーン。
粘りの一手、「お試しコースだけでもどうですか?」の一言を言っても…
「いや、まだよか。」
的外れの商談は、的が外れたまま、終わりました。
話した割合は4:6で私の方が多かった
あまり話を積極的にされないお客様だった事もあり、話した割合は私の方が多くなってしまいました。
決済者を間違わずに、ご本人に積極的に質問を続けていられたら、この割合は逆転できたかもしれません。
結局、決済者を間違っていた事、リハビリを受ける本人に、話が届かなかった事が敗因かと思います。
2件目お友達来てる。69歳男性
お友達とお茶をしながら、私を迎え入れてくれました。
このお友達が、まーよく喋る喋る…。
まともに商談できないまま、時間だけが過ぎていきました。
お友達「孫がバレーで大分に。。」
マジで関係ない話を続けまくる…。
しかし、営業マンは黙って聞き続けるのが仕事のようなもの。
場の雰囲気を壊さないように、ひたすら黙って孫のバレーボールの話と作文コンクールの話を聞き続けました。
次の商談があるけど、それは遅れてもいいので、目の前の商談に全力を尽くす。
90分を一つの商談の限度として計画していました。
2時から始まった商談は、孫のバレーボールの話で90分経過しようとしていました。
しかし、場の雰囲気は悪くない。
私の存在を受け入れて頂いているような、和やかな雰囲気が出来上がっていました。
そんな中、「話、続けて。」とお友達。
バレーボールじゃないけど、ナイストスでした。
「それでは、腰を治すために、訪問リハビリをスタートしていただけませんか?」
クロージングを図ると!
「いいよ。」
と、あっさりとクロージングできてしまいました!
商品プレゼンはほとんどやってません。
それでも、クロージングはできてしまいました。
ご本人は、本当に困ってらっしゃる様でしたから、困っていれば買ってくださるのだと分かりました。
次の商談があるからと、切り上げて行ったりしなくて良かったです。
話した割合が9:1
私はこの商談ではほとんど話をしてません。
もっと言えば、バレーボールの話の割合が7割でしたから、ご本人のお体の話も1割ほどしか聞けていません。
資料をきちんと作ったことと、話を聞いたことが良かった点かと思います。
商談は、ほとんど話さなくて良いと言うのが実情なのでしょう。
3件目資料を渡すだけとアポを入れた85歳女性
ギリギリアポを入れる事ができた女性に会いに行きました。
バレーボールの話を2時間、聞いて良かったと思いながら次の商談を急ぎました。
到着すると、玄関には出てこられず、縁側から顔を出された女性は、電話で話すよりもずっと体が大変そうに見えました。
営業は、困っている人の前に行くことが1番大切です。
こちらの女性も、大変困っている様子でした。
話をしていると、これなら安い。
と言ってくださいました。
安い値段では決してありませんが、本当に困っている人から見ると、安く見えるのかもしれません。
しかし、本契約は難しいということで、お試しコースを約束してくださいました。
繰り返しになりますが、営業の一番の肝心なところは、困っている人のところに行くのが1番大切です。
本当に困っていれば、買ってくれるものなのだと思います。
何も無理矢理ねじ込んで買わせるようなことをしなくてもいい。
北風と太陽の物語と同じように、上着を強引に剥がそうとしなくても、暖かくなれば自然に人は上着を脱いでくれるものなのです。
まとめ
営業の勉強を始めて、2ヶ月ほど。
営業のえの字も知らない私が、実際商談をして、人生で3件目の商談で、クロージングに成功しました。
これは、自慢でも何でもありません。
営業は思っているほど難しくないという事です。
困っている人の前に立ち、問題を抽出して、解決策を提案して、ご契約お願いします!とクロージングすれば、決まるものは決まるし、決まらないものは決まらないわけです。
大切なのは、困っている人を探し出して、そこに行って会うことです。
その、「困っている人」を探し出すために行動量が必要なのです。
営業電話を120件程して、アポを取れたのは4件ですから。
30件電話したら、アポを1件取れているような感じですね。
ただ、やっていけばやっていくほど、上手くなっていくのが営業なのかもしれません。
見込み客リストも充実していきますしね。
初心者営業の商談挑戦日記でした。