野球のピッチャー、コントロールの1つの練習法と考え方

ピッチャーのコントロール

ピッチャーに1番求められるのは、言うまでもなく「コントロール」です。

150km/hの豪速球を投げられても、コントロールが悪く、フォアボールを連発すればピッチャーとしては難しいですね。

ただ、このコントロール、持って生まれた天性のもの、的な存在のように思われがちですが、決してそんことはありません。

コントロールは練習で必ず身につきます。

今回は草野球ピッチャー歴20年の私が考える、コントロール論を書いていきます。

ダーツを例にすると分かりやすい

ダーツのコントロール

いきなりですが、ダーツを例にしてみます。

ダーツはコントロールが全てと言っても良いような競技です。

しかしダーツをしてコントロールを磨くピッチャーはあまりいないと思います。

ダーツをしてもコントロールは良くならないと断言しましょう。

しかし、ダーツにコントロールのヒントはありそうです。

的当てを一生懸命してもコントロールはつかない?

コントロール

コントロールが悪いからコンクリートの壁に印をつけて、的当てを一生懸命やればコントロールはつくか?

つかないとは言いませんが、あまり効率が良いとは言えません。

それこそ的外れな練習と言えます。

そもそもコントロールとは何者かが分かっていないとコントロールを磨きようもないのです。

そもそもコントロールとは?

毎回同じポイントでリリースできることが大切

コントロールの実態は、安定したリリースにあります。

毎回同じようなポイントで同じような腕の振りからボールをリリースすれば同じ場所に毎回投げられるわけです。

ただ、投球中にリリースをここで離す、など意識してもできるものではありません。

コントロールとは、「投球フォーム全部で足を上げた瞬間からフォロースルーまで、全て関連しているのです。」

先程挙げたダーツですが、プロのダーツの人のフォームは無駄がありません。

下半身や体幹、肘までがしっかり固定されて投げ出されます。

野球のピッチャーも無駄のない安定した投球フォームから、安定したコントロールは生まれるのです。

ピッチャーは走り込め、の時代の真実

昔は、ピッチャーは10km、20km走るのは当たり前の時代がありました。

現在では、陸上部のような走り込みはあまりしないかもしれませんが。

ピッチャーは試合でおよそ100球、全力に近い形で投球します。

100回、足を踏み出して踏ん張って投げるのです。

疲れますよね。

先発投手が下半身が疲れやすければ、イニングを経るたびに疲れが増してフォームが崩れる。

「足腰を鍛えろ」という時代の本当の意味は、疲れて投球フォームがバラバラにならないようにするための走り込みだったわけです。

走り込みはやはり必要

ピッチャーの走り込み

ということで、投手は下半身を鍛えるために走り込みは必要ですが、長い距離を一時間も二時間も走る必要はないと思います。

それは時間の無駄です。

それよりは、短距離走や中距離走で実際の競技に近い形の走りを多くした方がいいですね。

ピッチャーも試合中、バント処理や一塁のカバーなど短い距離を走る機会はあります。

投球動作も瞬発的な動作になりますので、持久系の走りは、ウォームアップやクールダウン目的で行う程度がいいでしょう。

また、長時間のランニングに費やしていた時間をもっとストレッチや故障予防のトレーニングに時間を費やした方がいい。

ピッチャーは故障しないことが1番大切です。球速を早くするトレーニングを一生懸命するピッチャーは多いですが、故障予防の方が遥かに大切です。

コントロールをつける練習とは?

話が蛇行してきましたが、いよいよ核心に迫っていきます。

コントロールは下半身で付けるのです。

下半身がぐらついていては、安定したフォームは身につきません。

右投手の場合、安定した左足の踏み出しから、体重移動が行われ、体幹をねじって腕がしなり、リリースへと移行していく。

安定したフォーム、安定した下半身が、安定したリリースへと繋がるのです。

投球フォームがある日突然、分からなくなる投手が存在する

ある日投げられなくなる投手が存在します。

「どうやって投げたら良いか分からない。」

と、なるのです。

そんな時は下半身が崩れている可能性が高い。

下半身がしっかり決まれば、リリースは安定してくるものです。

すべてのピッチャーにオススメしたい下半身練習

投球フォームを確認する際、腕を振って確認するとどうしても腕の方に意識がいってしまい、下半身はお座なりになってしまいます。

そうならないように、ピッチャーが下半身を練習する際は、腕を組んで足の動きだけ練習します。

振りかぶるでも良いし、セットからでも構いません。

とにかく足だけの練習をします。

右投げの場合は、左足を上げ体重移動し着地、左足をぐっと踏み込んで体幹をホームベースへ正対します。

最終的には、左足一本で立ったままバランス。

下半身が決まれば、投球フォームや腕の振りは安定してきます。

捻りを入れたフォーワード・ランジというトレーニングに近いですね。

ピッチャーは片足立ちの場面が多いものです、暇があれば片足立ち、靴下を履く時は片足立ちで履くことがピッチャーの練習になったりします。

結局のところ、フォームの安定は下半身の安定なのです。

心もコントロールに影響がある。

よく、「丁寧なピッチング」と表現されたりしますが、丁寧に一球一球投げることが大切です。

「とりあえずこんな感じ」「テキトー」という感じで何気なく投げてしまう球が一試合に何球かはあったりします。

そんな球は、やっぱり何気ない球になってしまいます。

緻密にコントロールされた球というのは、やっぱり心もこもった一球なのです。

それは全力投球で投げなければいけないかというとそうではなく、自分の正しいフォーム、自分のリリースポイントで投げる。

それは、逆に言えば非常にリラックスした形でしか実現できないのかもしれません。

心のコントロールがピッチャーとしてのコントロールにも大いに影響があると言えるでしょう。

コントロールまとめ

基本的には、同じフォーム、同じリリースポイントで離せば、思うところに投げられるはずです。

それでも、疲労や球種の違い・力み・クイックモーションなど、同じように投げているつもりでも、様々な要因によってコントロールは乱れるものです。

しかし、一番重要なのは「下半身の決まり」です!と記事を書いてきました。

ボールをリリースする時の足を踏み込んだ時の安定感。

クイックモーションでも振りかぶるでも、ポイントは投げる瞬間の「下半身の決まり」なわけです。

下半身が決まれば、リリースも安定します。

それプラス、一球一球心を込めて丁寧に投げないと、フォームが安定していても意味ないですよ。

ということです。

以上、参考になれば幸いです。