オクラ農家と言っても、オクラだけの農家というのは難しいかと思います。
オクラの播種期から収穫終了までは4月〜10月。
6月から収穫を始めても10月まで5ヶ月の収穫、収入は確保できます。
当然ながら規模で収入は変わりますし、農薬を使うかどうかなど、やり方次第でも大きく変化します。
また、1番大切な売り方で年収は大きく変わるでしょう。
今回はオクラ農家の年収について書いてみます。
売り方が全て
どれだけ、品質の良い野菜を作ることができても、買ってくれる人がいないとお金にはなりません。
年収と言っても、結局は売り方、値段の付け方、売れ残りの有無で大きく変化します。
直接お客さんに売ることができれば間の仲介料はいらなくなります。
農協に卸す、といっても正会員になったりとハードルは存在します。
私は働きながらの小遣い稼ぎ程度のオクラ農家ですが、収入は全て家の庭で売った無人販売所の売り上げです。
1ヶ月3万円を達成
朝の2時間に収穫、袋詰めして無人販売所に並べて出勤します。
1日に1,000円程の売り上げが上がり、1ヶ月で3万円稼ぎました。
畑は5a程、株数約4,000本。
朝の2時間でやってしまえますが、時給に換算すると500円。
割りの良い仕事ではありませんね。
農業は割りの良い仕事ではない
農業は大変時間のかかる仕事です。
時間をかけて作った野菜ですが、量産しなければまとまったお金にはなりません。
それが1セット100円、200円ですから、100セット売って1人の日当分かなと。
オクラは私の場合、無人販売で1セット50円で売っていますから、100セット売れても5,000円です。
そんなに無人販売所では売れませんから(1日に30セット程度)仕事として成り立たせるには、販売先をもっと多く持つ必要があります。
栽培と営業活動。それが農業の本当の姿ということだと実感しています。
素早い動きととんでもない体力
野菜を収穫して出荷するには、結構な単純作業の繰り返しを要します。
しかもオクラの場合、暑い外作業です。
素早い収穫と、素早い袋詰め。
出荷まで、素早ければ素早いほど時給は上がります。
売り先が複数ある場合は、複数持っていかなければいけませんから、そこでも時間がかかります。
直売所などでは、午前中の早い時間に並べなければ、売れるものも売れません。
時間が早いと売れが良い。これは、どんな野菜でも同じかと思います。
卸業者を利用
大量に栽培すればするほど、自分だけで売り捌くには難しくなっていきます。
そんな時は、農協やその他の卸売り業者を利用して販売します。
そうすることで売れ残りリスクを減らし、栽培に集中することが可能です。
私の場合、卸売り業者を利用するまでに至っていないのですが、農協などの利用は確実にお金になりますから安心ですね。
栽培量と営業の成績が年収につながる
栽培面積を増やし、多くを収穫して袋詰めし、販売先や卸先を見つけていく。
これが農業だと思います。
自分でブランドを立ち上げ、ネットなどでブランド力を発揮し高値で販売する。
誰でも思いつくことですが、簡単ではありませんね。
栽培と営業の両面で成績を上げる。
その事が年収につながるわけですね。
兼業農家の私が朝、収穫・袋詰めして、無人販売所で販売して、1シーズンやった結果、
20万円いかないですね。
その程度です。
ただ、給料とは別に臨時収入としてオクラ収入があるのは助かります。
しかし雨の日も風の日も毎日収穫に行き販売するのは体力だけでなく根性とか、いろんな気合いが必要ですね。
まとめ
小農家のオクラ年収20万円という記事でした。
オクラは栄養が高く、近年人気で夏場の定番野菜になりつつあります。
また、資材や手がかからないで、機械が必要ない事も初心者農家にオススメな野菜です。
ただ、オクラで何百万円も稼げるとは思わないでほしいです。
専業でやれば、生活はできる程度にはなるかなと。その程度です。
参考になれば幸いです。
以上、「オクラ農家の年収は?」でした。