初心者の米づくり① 苗箱で苗づくりに挑戦(苗いもち病か?)

かねてから米を作りたいと思っていました。

農家は個人的には、米を作ってこそという思いもあり、米を作りたいと常々思ってきたのです。

しかしながら、何をどうしたら良いのか分からないですし、機械が無いとできない。という世間の人からの声があるのも事実。

でも、昔は機械なんて無かったのにできていたわけですし、何とかなるだろうと小さい田んぼを作ってみることにしました。

2020年、コロナウイルスに負けず、米作りに挑戦しようと立ち上がっています。

種もみの入手

米を作ると思っても、種売り場に種もみは売ってはいません。

他の作物は、ホームセンターの種売り場で種を入手していますが、種もみはどうやって入手したら良いのか分からないでいました。

食用のもみと種もみ

うちの場合は米を農家の方から頂いています。

田んぼをその方に貸して、その対価を上納米として頂いています。

その上納米、もみの状態で頂いています。

もみだったら、種として使うことができるそう。

実験の感覚が強い今回の米作りですから、ダメで元々。

食用のもみを蒔いてみることにしました。

水に浸けてから蒔く

私の場合は、色んな方に米作りの質問ができます。

リハビリの仕事中に農家の患者さんに質問するのです。

ある人は1週間ほど水に浸して、発芽を確認してから育苗箱に蒔く。という方がいました。

またある人は、一晩水に浸して蒔くよ。という方もいました。

今回は6時間ほど水に浸けてから蒔きました。

蒔く際に、浮いているもみは取り除いた方が良いそう。

私も取り除いてから蒔きましたよ。

土の用意

土は、本来なら専用の買った土が良いかと思いますが、0円農業が信条の我が農業。

山から掘り出した土に、河砂を混ぜて、それを焼いて使用しています。

いろいろと種を蒔いてきましたが、草が生えずによく発芽してくれます。

今回のもみも、この焼いた土を使っています。

育苗箱に土を敷いて種もみを広げる

どの程度の量の種もみを1つの育苗箱に蒔くのか、分からないのですが、先生達は

「種もみが重ならない程度」

ということでしたので、こんな感じで蒔いてみました。

隙間も結構ありますが、これでも広げたつもりなんです。

水に浸してから蒔きましたから、種もみ同士がひっついていて、なかなかうまく広がらず…

土をかぶせる

かぶせる土は5mm〜1.0cmくらい。

目の小さなふるいにかけながら、かぶせていきました。

鳥の害に注意

種もみは鳥に食べられてしまう可能性があります。

鳥に食べられないために、不織布をかけておくといいよー!と先生から教えてもらいましたので、先生の教えを守り、不織布をべたがけしました。

不織布は乾燥から守ってくれる効果もあって、種まきの時にはべたがけしてあげると良いです。

水まき

種もみは水を多く必要とする作物です。

水切れは厳禁。

朝夕たっぷりと水をまいてあげます。

発芽

そして、5日後にはほぼ全てのもみから発芽しました!

発芽に関しては、モミは難しくないようです。

しかし、発芽したからといっても油断は禁物です。

不織布は掛け続けないと、鳥にやられてしまいます。

このくらい大きくなれば大丈夫だろうと、不織布を外しておいたら、鳥につつかれてしまいました。

10cmほど、大きくなるまで不織布をかぶせ続ける必要があります。

ここまで大きくなると大丈夫。

しっかりとした、良い苗ができてきました。

育苗中に病気になる

毎日、朝夕水をかけて、しっかりと育ててきました。

万全の状態で育苗してきたのですが、ある日突然、苗の様子がおかしくなりました。

「なんか、黄色っぽいぞ?」

となり、よく見てみると、

葉の先っちょが少しだけ黄色いのが分かるでしょうか?

何故か、飛び出していた苗があったので、写してみたのですが、葉の先が枯れている。

どう見ても枯れています。

いもち病?とか、稲にはいくつかの病気があるというのは知っていました。

しかし、こんな小さい苗の段階でも、病気になってしまうのは知りませんでした。

どうも、土に原因があるのだとか。

そして、種もみを蒔く際に、殺菌剤で消毒を通常はするそうですが、初心者コールは、何も消毒せずに蒔きました。

という事で、病気になってしまいました。

殺菌剤の購入・散布

菜園はやり続けているので、殺虫剤などは色々と持っていますが、殺菌剤は持ってない。

しかも稲用のものとなると、無かったので購入!

約3,000円。

もうすでに、米を買った方が安い。になってしまいました。

でも、これがうまくいけば、米を自分で作れるんだ!

と言い聞かせて。

そして、散布しました。

散布というか、ジョーロの水に混ぜて撒きます。

育苗箱、一箱につき1,000倍の溶液を500mlです。

3箱に1,500ml撒いて様子を見ます。

枯れた部分は治らないけど、病気は進行せず

日に日に黄色くなってきていた苗が、殺菌剤を撒いた後は現状維持されていたので、ホッとしていました。

田植えのタイミングは?

種まきから20日以上経ってからでないと、田植えをしてはいけない。

と言われていて、今回は種まきから26日後の6月13日に田植えをすることにしました。

育苗まとめ

はじめての稲の種まきから育苗をしました。

育苗中に病気になるとは驚きでしたが、育苗中に病気になるのは珍しくない様子です。

キチンと消毒をしてから種まきをすることは大切なんだなと勉強になりました。

病気にはなりましたが、発芽から鳥害防除、そして田植えまでの育苗とはじめてにしては良かったかなと。

種まき前に消毒をしていれば完璧でしたね。

これからの方は、種まき前の消毒、しっかりしてみてください。

次回は、田んぼの準備編です。