ヒトツバ(イヌマキ)の害虫対策4選。オルトランの効果は?

庭木として目隠しを兼ねた垣根によく使われる木のイヌマキ(ヒトツバ)ですが、私の地域の鹿児島はヒトツバと呼びますので以下ヒトツバと書いていきます。

このヒトツバ、害虫が発生する事で最近騒がれています。

特に2021年の秋口に大量に発生したのは記憶に新しいかと思います。

その害虫、キオビエダシャク。

このキオビエダシャクは、卵を木に生みつけて、孵化した幼虫がどんどん葉っぱを食害していきます。

成虫が木に悪影響を及ぼすことはありませんが、幼虫が葉を食べて最悪の場合木を枯らしてしまうこともあるそう。

この幼虫の対策が重要!

今回はこのキオビエダシャクの対策について書いていきたいと思います。

対策キオビエダシャクの成虫を網で捕まえて潰してみた。

キオビエダシャクの成虫がヒトツバの木に飛んできたり、とまっていたりするのをよく見ます。

そいつを網で捕獲して潰していました。

網があれば意外と簡単に捕獲できて、捕殺することが可能です。

それにしても毎日毎日、多くのキオビエダシャクが飛んできて、家族総出で捕殺していきました。

毎日50匹前後捕殺しましたが、それでもどんどん飛んできました。

成虫が樹液を吸うのかと勘違いしていましたが、成虫は卵を産むだけで木への害は無いらしい。

最後はスポーツ感覚でキオビエダシャクを捉えて潰していました。

捕まえて潰していたおかげで、キオビエダシャクの幼虫の数は少なくなったと思います。

しかし、完全な対策とは言えませんね。

11月、木にキオビエダシャクの幼虫を確認

キオビエダシャクの幼虫

コールさんちでは農薬散布せずに、そのまま捉えて潰すだけだったので卵は木に産み付けられているだろうと思っていました。

そうしてしばらくたった11月に、木をよく見てみるとキオビエダシャクの幼虫をたくさん見つけました。

さすがにたくさん潰してきたので量はそんなに多くはありませんが、それでも木にとってはよくない影響を与える幼虫が住んでいました。

対策②薬剤を使用する!

薬剤散布する前に根本に粒剤をまく方法を試す!

薬剤散布が効果的です!といろいろなサイトで紹介されています。

が、しかし、薬剤散布というのは中々ハードルが高い!素人の方なら尚更です。

噴霧器やマスク、ゴーグルや服もキチンと装備したいです。

私の場合は、農業も一生懸命やってきましたから、薬剤散布をするための道具も揃っています。

さらに薬剤も持っています。(トレボン)

揃ってはいますが、なかなか薬剤散布に踏み切れない。

小さい子供がいるので、あんまり薬剤散布したくない。

近所もあるので、心の障壁がいろいろ存在します。

そこで、薬剤散布でなく、薬の粒を根元にまくタイプの簡単に施すことのできる薬剤があります。

それが、オルトラン粒剤です。

オルトランは植物の根元にまくだけ。

すると土に溶けた薬剤を根から吸い上げて、植物の隅々まで効いてくれる。

初心者にも優しい農薬なんです!

実際にキオビエダシャクに効くのか?

オルトランは、花木類への適応はありますから、ヒトツバに施す事は可能です。

しかし、キオビエダシャクの幼虫に効くのかどうか、というとわからないので実験。

2021年11月15日に根本にまいてみました。

割としっかりめにまきました。

3日後

大体、3日くらいで効かなければ、次なる手を打つべきでしょう。

結果から申しますと、

効かないです!

少しは良いような気もしますが、でもやっぱり幼虫は残っていますし、葉も食べています。

元気が無いような気もしますが、それでもむしゃむしゃ葉を食べている時点で、効果が高いとは言えないでしょう。

1週間後、元気に葉を食べていた

その後、1週間様子を見ましたが、全く勢力は衰えることなく、葉っぱをむしゃむしゃしていました。

オルトランは効かないですね。

対策③スプレー式の殺虫剤で対策

これは簡単で効果のある方法だと思います。

思いますが、スプレーの当たった部分の虫にしか効きません。

残存効果は無いですよね。

農薬じゃありませんから。

数本しかない垣根なら大丈夫だと思いますが、高価なスプレー式殺虫剤をどんどん使うのは、どうかなと思います。

対策④農薬を噴霧

結局のところ、農薬を噴霧器で散布することが効果的なのだと思います。

ただし、道具を揃えるのが大変ですよね。

でも、安心してください。

ここですべて紹介しますので参考にしていただけたらと思います。

薬剤散布に必要な道具

①薬剤のトレボン

②噴霧器

③ビニール手袋

④防護服

⑤長靴

⑥スポイト(薬剤を測って投入する)

⑦1000mlのカップ(水を入れる)

⑧農薬マスク

⑨ゴーグル

これら数々の道具を揃えなければなりませんが、最低限の道具であれば、

①薬剤のトレボンと②噴霧器、薬剤を計量する⑥スポイト

さえあれば何とかなるかと思います。

その他の道具は必要に応じて揃えてもらえたら大丈夫かと思います。

薬剤は浴びないほうが良いですが、最悪浴びてしまっても、すぐに風呂に入れば問題はありません。

トレボン以外の薬剤は?

県の害虫対策のページで紹介されている薬剤は4つです。

トレボン乳剤

スプラサイド乳剤

ロックオン

アディオン乳剤

の四つです。

これらは、残効性などがそれぞれ異なりますが、大体同じと思っていただいて大丈夫かと思います。

トレボンが1番安く、ホームセンターなどでも売っていて手に入りやすいのでオススメですね。

何らかの対策をしないとヒトツバが枯れる

キオビエダシャクを軽くみていると、ヒトツバの木を枯らされてしまいます。

それくらい、キオビエダシャクという害虫は、容赦なく木を痛めつけてきます。

日本では一番植えられている庭木ではないでしょうか?

目隠しになりつつ、葉も散りにくい。

そんな目隠しの役割のある庭木が枯れてしまえば、家にとっては一大事です。

もう一度植え直すなんて大変すぎますし、時間もお金もエネルギーも使います。

大切な庭木を枯らさないよう、対策は重要です。

まとめ

コールさんちの庭木のヒトツバに対して、キオビエダシャクという害虫が飛来、幼虫を対策する方法を記事にしてきました。

オルトランという根元にまくだけの農薬が効果があれば良かったのですが、あんまり効果は無く…

オルトランだけではしっかりとした対策になりませんでした。

キオビエダシャクには、薬剤散布をする必要があります。

薬剤散布は大変ですし、自分も農薬をあびてしまうので、できることなら避けて通りたいと思っていますが、大切な庭木を守るために必要なことだと割り切っています。

この記事が、キオビエダシャク対策の一助になれば幸いです。