わな猟免許の取得をしたよ!試験内容・費用・時間など

畑で作物を育てていれば、様々な害獣被害を受けながら作物を作ることになります。

イノシシ

シカ

アナグマ

などなど‥

一言で言うと、頭にくるんですよね。大切に育てた野菜を食べられてしまうと。

それでも農業を続けていると、我らがさつま町で狩猟免許の助成金制度がある事を知りました。

これを機に、わな猟の免許を取得して、害獣と戦おうと決心したのであります。

同じような被害を受けながら畑をしている方の参考になれば幸いです。

気になる費用

わな猟の資格を取るには、それなりにお金がかかります。

町の助成金があるとは言っても、全額まかなってくれるわけではありません。

(費用1)医師の診断書

まず、申込に医師の診断書が必要です。

医師の診断書は病院によってまちまちです。

狩猟免許専用の書式がありますので、そちらを医師に書いてもらいます。

私の場合は1,650円で書いてもらえましたよ。

どこの病院に行っても大丈夫です。

(費用2)証明写真

証明写真も必要です。

こちらはやりかた次第ですが、私の場合は、家で白い背景の場所を選んで、自分で撮ります。

その後、セブンイレブンで証明写真の現像をする方法でプリントアウトしています。

以前は200円で出来ていましたが、今は250円に値上げされていました。

まぁ、無人の証明写真の機械では800円くらいしますから、安く出来ますね。

(費用3)初心者講習会の受講料

試験日の1週間前の日曜日に、初心者講習会なるものが開催されました。

参加費10,000円。

安くない‥。しかしこのお金は、町からの助成金が出るもので、返ってくる!

この助成金が、私が知った助成金の正体でした。ありがたいですね。

(費用4)受験費用

受験料は5,200円です。これは助成金は出ませんね。

という事で、トータル18,100円でした。

これだけじゃない費用

試験に合格すると、保険や猟友会などに入る必要があります。

登録料なども発生しますから簡単ではありませんね。

その登録料がわな猟だけの場合は、25,000円だとか。

まだ払っていませんが、今後の記事で書いていきたいと思います。

試験の難易度

試験の難易度は高くはありません。

1人でも多く狩猟人口を増やしたいですから、受験すればほぼ合格する試験ではあります。

しかしながら、勉強を全くしないで受かるかと言うと絶対にそうではありません。

例題

Q.狩猟鳥獣だけを挙げたものはどれか?

ア.キジ イノシシ マガモ イタチ(メス)

イ.ウミアイサ ニホンジカ スズメ キジ

ウ.ヤマドリ アナグマ イノシシ コジュケイ

どうでしょう?

分かりますかね?

そもそもウミアイサとか初めて聞きますよね?

絶対分かりませんよね?

正解は、

でした。

ちょっと勉強すれば、三択問題ですから解けるようになる問題ですが、ちょっとの勉強とはどれくらいでしょうか?

私の学習時間と勉強法

私の場合は、学習時間は取れた方ですが2週間で各1時間ずつの14時間ほどでしょうか?

試験の申し込みをすると、家にテキストと例題集が送られてきます。

まず、テキストを1ページ目から読みたくなるところですが、例題集を手にとってパラパラめくりながらどんな問題が出るか見たほうが学習効率は良いです。

そして、例題集をやって、わからないところをテキストで調べていく。

一通り例題集をやれば、かなりの確率で知識試験合格が近づきます。

初心者講習会に行けばなんとかなる

初心者講習会ですが、どんな事をするのかなと思っていました。

時間が長時間(9:00〜15:00)あります

内容は試験の勉強会のような感じで、ここが出ます、これはよく見ててください。

などなど、知識試験へ向けての座学の授業が半分くらい(3時間ほど)ありました。

そして、午後は実技試験の練習をさせてくれます。

実技試験試験は大きく分けて3種類。(わな猟の場合)

1.鳥獣判別

紙芝居形式で、動物の絵を見せられて、これは獲ってもいい動物ですか?ダメですか?

と、聞かれます。

獲って良い動物なら『はい、○○です。』と、動物の種類まで答え、獲ってダメな動物なら『いいえ』のみ答えます。

試験の時と同じ絵を初心者講習会では使って練習させてくれますから、かなり本番でも安心して答えることができます。

2.わなの仮設

わなを実際に仮に設置する実技をします。

これも初心者講習会の中で同じわなを使わせてもらえますから、本番でも安心して設置することができます。

3.使っていいわなといけないわなの判別

わなにもたくさんの種類があります。

くくりわなや箱わななど、いろいろあるのですが、わなは生捕りにできるものしか使うことができません。

間違って人間がかかってしまったり、獲ってはいけない動物がかかってしまった時に、無傷でわなを外せるようにルールが決められています。

そのわなの判別も、試験で使うもので、これは大丈夫、これはダメ。と教えてくれます。

そのまま覚えてしまえば大丈夫ですね。

初心者講習会は実技試験対策になる

ということで、初心者講習会は必ず受講したほうがいいです。

実技試験は、初心者講習会に出ていなければ対策の仕様がないのです。

初心者講習会に行けば、答えを丸々教えてくれますから安心ですね。

試験の時期

注意が必要なのは、試験の申し込みの時期が短いということかもしれません。

しかも、申し込みは必要書類を地域の猟友会の会長さんに直接持っていかなければならないのです。

会長さんのお宅に電話してもなかなか出てもらえなくて連絡をするのに苦労しました。

申請期間も1ヶ月間だけなので、カレンダーを見ながら申請期間内に必要書類を揃えて提出することが必要です。

試験は年に3回行われるようですが、各地域年に一度ずつしか行われないので、近くの地域の狩猟試験がいつ行われるか、チェックしておいたほうがいいですね。

令和2年度 鹿児島県の試験

令和2年7月19日

令和2年8月30日

令和3年1月31日

※申請期間は試験日の2週間前までの1ヶ月間です。

猟をスタートできる時期

わな猟免許に合格した次の日から、狩猟を開始できるわけではありません。

狩猟をするには、県への登録が必要になります。

さらに害獣駆除をして、お金を得るには猟友会への入会をしなければなりません。

実際に猟をスタートできるようになるには、試験が終わってから半年ほどの時間がかかるようです。

焦らず一つ一つクリアしていかなければなりませんね。

気になる、わなの値段

わな猟をするにはわなを準備しなければなりません。

わなを最初から持っている人はいませんね。

わなは1つ、くくりわなで6,000円ほどする様です。

自作でもできる様なので自作のわなを準備しようかと思います。

箱わなはさすがに自作は難しいですから、購入することになります。

1つ15,000円ほどかかりました。

結構お金がかかります。

もう使わなくなった人からいただけたら助かるんですけどね。

まとめ

ということで長くなりましたが、お金は初年度で43,100円が必要で、うち10,000円が助成金で返ってくる。

事実上、33,100円ですね。

それにわなを5つ準備したとして、30,000円。

結構お金がかかります。

しかし、わな猟の試験を終えて感じたのは、動物の足跡を見た時に、害獣たちと戦えるので気持ちが違います。

今まで、やられっぱなしだった畑や竹山でイノシシやシカを捕獲することができるという気持ちは、自分の影響力の拡大を感じました。

これまで、畑や山を荒らされっぱなしだった方、害獣たちと戦えるようになりませんか?

時間はかかるかもしれませんが、害獣駆除には助成金が出ますから、長い目で見れば良いことばかりです。

迷っている方がいたら、ぜひ狩猟免許取得へ踏み出してみてはいかがでしょう?

今後、わな猟レポートも随時、更新していきます。