田んぼを畑に変える方法!田んぼを畑にするのは難しくない。

田んぼを畑に変えたい方は、結構多いようです。

世の中にある休耕田は多く、田んぼで米を素人が作るハードルは高いからだと思います。

休耕田を畑にできたら農作物ができるのに。

私は、3年かけて休耕田を畑に変えました。

今回は休耕田を畑に変える方法をまとめてみたいと思います。

休耕田を畑に変える方法

1.可能な限り水を抜く

2.一うね分の草を取り除く

3.一うね、盛り上げてうねをつくる

4.黒マルチを張って、農作物をつくる

5.次のうねを作っていく。

要は、田んぼであってもうねを立てれば農作物は問題なくつくることが可能です。

ただし、最初に農作物を作る際は草がたくさん生えますので、黒マルチを張ってから作物を作る方が良いですね。

とにかく一気に畑にするには重機を入れるなど大掛かりな事になります。

時間はかかりますが、クワとトラクターで私は畑化していきました。

一つ一つ、詳しくみてみましょう。

1.可能な限り水を抜く

休耕田は排水が肝心ですね。

この、水を抜くのが難しいのですが、休耕田は排水の穴が塞がれている場合も多いので、排水の穴が無いかどうかよく見回してみましょう。

排水の穴を見つけて開けても、水がすぐに抜けるわけではありません。

排水の穴がある場合は、排水の穴に向けて溝を掘っていきます。

その溝が、うねの谷の部分になり、一つ目のうねが出来上がるのです。

水は上から下にいく

はじめに切った1本目の溝です

当たり前ですが、高低差があれば必ず水は下にいきます。

とにかく高低差を作ることで水は抜けていきます。

棚田の場合は土手を切り崩すと排水されやすい畑になる

全体的に斜面の土地になっています

棚田の土手を切り崩すと斜面の土地ができます。

棚田は元々、斜面だったものを加工して平面を作り出して田んぼにしているのですが、それを元に戻すということですね。

斜面になると高低差が全体的にできますから、排水は容易になります。

とにかく頑張って溝を掘る

溝は高い場所から低い場所へ切っていきます

田んぼを畑に変えたいなら、クワやスコップを握り締めてとにかく溝を掘るしかありません。

溝を掘り始めると、徐々に水が田んぼから排水され、歩きやすく作業しやすい状態になってきます。

まずは一本、溝を掘ることからスタートしてみてください。

トラクターがある場合

トラクターが無くても田んぼを畑にできますよ

トラクターがあれば、草を生やしたままトラクターを入れてしまいます。

草があればトラクターがスタックしにくく、除草作業と耕耘作業を同時にすることができます。

トラクターである程度耕すことができると、溝を掘るのも容易です。

ただ、トラクターをかけただけでは排水が良くなることはありませんので、溝を掘る作業はしなければいけません。

千里の道も一歩から。

果てしない作業のように感じるかもしれませんが、溝を掘ることで徐々に水は抜けていきますよ。

2.一うね分の草を取り除く

1本1本、うねを作り上げていきます。

休耕田には、頑固な草が生い茂り、その除草作業だけでも骨が折れるものです。

手を入れていない場所は草が生い茂ります

いっぺんにすべての草を除草したとしても、それで畑になるわけではなく、うねを立てなければ農作物を育てることはできません。

うねを一つ一つ作って畑になっていくわけです。

ということで、一つの畝を作り上げるまで、その他の部分の田んぼは手を入れません。

除草したところで、またすぐに草は生えてきます。

作業は一つ一つのうねを作るというスパンに分けて作業しましょう。

3.うね、盛り上げてうねをつくる

盛り上げただけの場所。耕せば畑にできそう

ようやくここまでくると畑らしくなってきます。

盛り上げた直後はべちゃべちゃの土であったとしても、時間が経つと水が抜け、さらさらになり野菜が作れるような状態になります。

ただし注意が必要なのは、このうねの盛り上げ作業、良く計画してから作り直しにならないように作っていきましょう。

やり直しになると、また重労働です。

私の場合は、うね幅をトラクターが往復できるように3m取りましたが、3mのうねなんて、作業しづらいにも程がある!

トラクターのロータリー幅が150cmですから、一筆なぞれば耕せるように160cmのうね幅で大うねを作り中心に小さめの溝を切って65cmほどのうねを2つ作る感じになっています。

とにかく、うねづくりも大変なので、後悔のないような畑計画をしてくださいね。

4.黒マルチを張って防する

田んぼにうねをつくり、黒マルチを張らないまま玉ねぎを植えたことがあります。

結果は草原になりました。

草の勢いが激しく強いため、休耕田を畑に変えたあとしばらくは、黒マルチを張りながら作物を作った方が良いですね。

何度か作物を作っていくと草の量も少なくなっていきます。

5.次のうねをつくる

農作物の植え付けを終えたら、しばらくは成育期間になりますので、そうなればまた次のうねを作って畑の面積を増やしていきましょう。

そうして次々とうねを作り畑にしていくことで、最終的には全面的に畑になっていきます。

田畑転換の番外編

セスバニア植える

岩盤層をブチ破ってくれるというセスバニア。結果は全然ダメでしたけど。

セスバニアは強い根を持ち、田んぼの岩盤層を破壊して水捌けをよくしてくれるという植物ですが、

全然そんなことはありません。

セスバニアを植えようと思っている方がいらっしゃったら、絶対にやめてください。

溝一本掘る方がよっぽど水捌けがよくなりますから。

暗渠パイプを埋める

暗渠パイプを埋めると、地下水の水位が下がり水捌けが良くなって農業をしやすくなります。

ただ、これにはお金が大変かかります。

私の畑は趣味の範囲ですから、そんなにお金をかけることもできず、諦めました。

ま、まずは溝を掘りましょう。

溝を一本掘れば、どんどん水がはけていく田んぼに、光明が見えてくるでしょう。

田畑転換まとめ

苦節3年半かけて、色々考え実験しながら、田んぼを畑に変えることに成功しました。

私からのアドバイスとしては2つあります。

1つ目は、田んぼを畑に変えるには溝を掘って、うねをつくっていけば野菜を作ることはすぐにできるようになります。

はじめのうちは除草作業が大変ですが、黒マルチを使いながら農業していけば、良い畑になっていくことでしょう。

2つ目は、そのまま田んぼとして米を作ることも良いのではないでしょうか。

何とか耕すことができれば、手植え手刈りで米作りは難しくありません。

それに米は、昔はお金と同様に扱われていたように、どんな野菜を作るよりも価値ある作物のように感じます。

それに、そのまま田んぼとして使うことが1番労力は少ないですからね。

以上、田畑転換したコール畑よりお送りしました。

参考になれば幸いです。