ヒトツバ(イヌマキ)にトレボン散布DIY。キオビエダシャク対策の決定版とは?

コールさんちの庭木はヒトツバ(イヌマキ)です。

およそ20本ほど植えられていて、毎日家を守ってくれています。

そんな大切な庭木にキオビエダシャクという害虫が飛来していました。

あみで捕まえて潰していましたが、それだけでは不十分で、やっぱり沢山のキオビエダシャクの幼虫が葉っぱを毎日食べています。

これでは大切な庭木が枯らされてしまいます。

オルトランを根元にまいて、対策できたらと思い、実施してみましたが、残念ながら効果なし。

ようやく、重い腰を上げて、トレボンを散布する決意をしました。

参考になれば幸いです。

必要なもの

左奥から、ゴーグル・防毒マスク・1リットルビーカー・噴霧器。

前列右から、ゴム手袋・スポイト・薬剤(トレボン)。

すべて合わせても、5,000円ほどです。

服装は、極力皮膚の露出が無いように、長袖長ズボン、長靴を着用して、首にタオルを巻いています。

薬剤の作り方

薬剤を作る前に、外側の説明書をよく読みます
ヒトツバは樹木類。キオビエダシャクはシャクトリムシ類なので4,000倍です。

薬剤を作るのに初心者では注意が必要です。

薬剤を作るときにはもう、手袋やマスク、ゴーグルは装着して実施します。

完全装備にしておいた方が良いのは、薬剤を作る時に薬剤のはね飛びや手についたりなど、結構薬剤が皮膚に飛んでくることが多いからです。

まず、水を用意する

薬剤を何リットル作るかで水の量が決まります

噴霧器本体とビーカーに水を分けて入れます。

二当分でなくても大丈夫なのですが、2つ合わせて全量の水になるようにします。

こうすることで、スポイトを洗いながら薬剤を入れることができます。

4,000倍なので、2lの水に対し0,5ml

水に対して薬剤はほんのちょっとなのです。

スポイトを使用すると簡単に少量を取り出すことができるのでオススメです。

薬剤を直接、噴霧器の中に入れて、もう一つの取り分けておいた水で、スポイトの中に残った薬剤を洗って噴霧器の中に戻します。

2つの水に分けておいたのは、このようにスポイトの中に残った薬剤を洗うためなのです。

ビーカーの水を噴霧器の中に混ぜて、蓋を閉めれば準備完了です。

この後、スポイトやビーカーはあまり薬剤の付着はありませんが、綺麗に洗っておくと便利です。

がしかし、薬剤2リットルで足りず、後半に4リットル作ったので、最初に洗ったスポイトももう一度洗うことになりました。

それでも、毎回洗うのが薬剤も落ちやすくて良いです。

いざ、噴霧

噴霧器をシェイクしながら現場まで移動します

歩いてると噴霧器の中の薬剤を振りやすく、混ぜやすいのでよく振りながら移動します。

先日オルトランを試したのですが、全く効かず、元気なキオビエダシャクの幼虫。

こいつらにたっぷりと噴霧器で薬をかけてやります。

噴霧器の使い方は簡単です。

この本体の上のハンドルを上下にしゅぽしゅぽ して内圧を高めます。

その後、ホースの持ち手のところの赤いボタンを押せばノズルの先からシューっと薬液が飛び出してきます。

圧を高めるために片方のノズルだけ出るようにしています

ノズルの先はネジのようになっていて、締めたり緩めたりする事で、霧状になったり、ストレートで遠くまで飛んだりと調整可能です。

薬剤が手袋についてしまいますが。

薬剤は多めに必要

20本の木に2リットルでは全然足りませんでした。

木が大きいこともありますが、しっかりまきたくて一本一本丁寧にまくと2リットルでは全然足りず。

結果的に6リットルまきました。

一回に4リットルまで噴霧器は入るので、最初から4リットル作れば良かったです。

ただし、余った薬剤は排水溝などに流すと、水性生物などに影響がありますので、作った薬剤は使い切るようにしましょう。

噴霧器の薬剤散布は思ったよりも時間がかかる

噴霧器での薬剤散布は、4リットル使い切るのに30分ほどかかります。

今回の散布は45分ほどかかりました。

時間に余裕を持って薬剤散布をしましょう!

ボタボタとおぞましい光景が地面を覆う

大量のキオビエダシャクの幼虫が地面を覆いました。

軽くモザイク加工しています

キオビエダシャクの幼虫がボタボタ落ちるのは、なかなかの快感です。

思っていたよりも大量の、ものすごい数のキオビエダシャクの幼虫がいたことに驚きました。

こんなにいたら、ヒトツバの葉も裸にされてしまうのもうなづけます。

もっと早く薬剤散布すれば良かったと思いました。

1日後、下に落ちた幼虫はまだ動いていた

トレボン4,000倍の効果は十分にありました。

キオビエダシャクの幼虫に効くと証明されたと思います。

ただ、心配な方はトレボン2,000倍でも大丈夫かと思います。

対象が食品ではありませんので、残留農薬など気にしなくても大丈夫ですから。

そして、丸一日経っても地面でぐにょぐにょと動いていました。

薬剤濃度は関係あるかどうか分かりませんが、薬剤をかけきれなかった木の上の方にはまだ、キオビエダシャクの幼虫は残っていました。

ヒトツバの木を必要最小限度に小さく剪定しておくのも、キオビエダシャク対策には重要だと感じました。

何気なく生えている庭木ですが、やはり剪定や肥料やり、薬剤散布など手入れをしてあげる必要はあるなと感じた日になりました。

噴霧後の片付け手洗いうがいはしっかりと。

噴霧器の洗浄は、できれば排水溝ではなく地面に洗い流すのが良いです。

排水溝に流せば水中生物への影響が出てしまいます。

地面に落ちれば、通常の薬剤と同様に自然に分解されるようになります。

農薬は地面に落ちることによって分解されるのです。

川の水に混ざらないよう、配慮が必要です。

また、薬剤散布で使用した手袋やマスク、ゴーグルや服など、よく水洗いします。

手洗いうがいも忘れないようにしっかりしましょう。

できれば、すぐにお風呂に入れたらいいですね。

まとめ

素人にはやや難易度の高い、ヒトツバに薬剤散布する記事を書いてきました。

農薬と聞くと、怖いとか毒というような印象があるかと思いますが、現代の農薬は決してそのようなことはありません。

使用方法を守って、道具を揃えて使用すれば、安心して使用できます。

虫には効くけど、動物にはほぼ影響ないものです。

人に頼むと結構な料金がかかります。

自分で道具を揃えれば、長い間、薬剤もありますし道具も管理さえすればまた使うことができます。

ヒトツバに飛んでくるキオビエダシャクは年に3回ほど飛来・産卵するようです。

その度に業者さんにお願いすればきりがありません。

しかし、ヒトツバは守っていかなければなりません。

自分でやってみると意外と簡単ですから、ぜひ挑戦してみてください。

ヒトツバから落ちてくるキオビエダシャクの幼虫の数に驚愕し、楽しむことができるとなお良いですね。

以上、ヒトツバに薬剤散布した記事でした。