入来麓武家屋敷群と出水麓武家屋敷群を歩いてみた。日本遺産に「麓」認定。

薩摩の武士が生きた町。

江戸時代にも、それよりもずっと昔にも、この地は存在していたわけで、当然お侍さんや将軍様も歩いた道がある。

そんな昔ながらの武家屋敷群の麓が、日本遺産に認定されたと新聞で知り、嬉しく思いました。

(我らがさつま町にはありませんが‥)

家族でお出かけもしばらく行ってませんでしたので、家族で日本遺産を歩いてみることにしました。

そもそも「麓」とは?

新聞を読んで、麓を見たときに、地名かな?と思い、検索してみたら、山の麓。山の下の部分と出てきましたが、今回日本遺産に認定された麓は全く別物。

江戸時代、薩摩藩では効率良く領地を統治するために薩摩半島を113の行政区に分けて、それぞれの地に武士を住まわせて、その行政区の中心を「麓」と呼んだそうです。

今回日本遺産に認定されたのは、この行政区の麓と呼ばれた場所のこと。

入来麓の武家屋敷群は、この以前にも国の重要伝統的建造物群保存地区に認定されています。

入来麓武家屋敷群

車で通ることはよくあるのですが、車を降りて武家屋敷群を眺めて散歩する事は無かったので、実際に見てみるとイメージが変わりました。

観光案内所

まずは、観光案内所で情報収集!

古民家を改装した観光案内所が駐車場の横にあります。

中はアットホームな感じで、女性のスタッフさんが迎え入れてくださいました。

甲冑を着て、武家屋敷群を散策できる有料サービスもあるそうです。

女性のお客様も甲冑着て歩いた方がいらっしゃったそうで、重たいけど頑張られたそうです。

僕らは見るだけ。

案内所でオススメのルートを教えてもらいました。

暑い‥

まだ5月なのにすごく暑いです。

歩いて回るのは大変です。

旧増田家住宅

入来麓武家屋敷群の一番の見どころは、旧増田家住宅ではないでしょうか。

オススメのルートを行くと、増田家に辿り着くのはすごく遠回りでした‥

ここへは、最短ルートで行くのをオススメします‥

暑い時期は特に‥

旧増田家の中には、笑顔の素敵なスタッフの方が出迎えてくださいました。

す‥涼しい!

茅葺き屋根の家は涼しいと聞いていましたが、暑い中歩いてきたら、涼しさにずっと居たい気分になりました。

畳の下は竹でした。

ボコボコしていましたが、通気性抜群です

ここは、平成19年まで普通に住まわれていたそうです。

その時は、瓦屋根だったそうですが、薩摩川内市に譲渡された時に、茅葺き屋根に乗せ換えされたとのことでした。

厚みがすごいですね。

風呂やトイレも見学できました。

風呂は他の武家屋敷もだいたい、この作りで1人用な感じでした。

離れの外にトイレも風呂もありますから、冬は寒かっただろうと思います。

トイレの内部

有田焼の便器と

青磁の便器の2つがありました。

お金持ちだったのだと想像できますが、ここに住まわれていた増田さんは、眼科医さんだったそうです。

もともとの武家屋敷を眼科医としてリフォームされて使われていたとのことで、本来の武家屋敷とは異なるそう。

でも、それも建物の歴史。

歴史のある建物の中で過ごす時間は、特別な感覚がありました。

面白かったです。

そして、大通りに面している、茅葺き屋根の門

この前を通るたびに、「面白い門だなぁ」と思っていました。

この家は、今も代々受け継がれ住んでいらっしゃるそう。

だから奥まで入るのはちょっと遠慮したい。

面白い門でした。

以上、入来麓武家屋敷群でした。

出水麓武家屋敷群

入来麓から車で1時間。

出水麓にも行ってみました。

出水麓武家屋敷群には、歴史館と二軒の武家屋敷が有料で1人500円かかるのですが、それが今なら無料!

日本遺産認定の記念だそうです。

令和元年の5月21日〜7月14日までなので、行こうと思っている方はお早めにどうぞ!

僕らは入場料無料を知らなかったので、嬉しかったです!

税所邸・竹添邸

一般公開されている武家屋敷が二軒あるのですが、大河ドラマ篤姫のロケ地となっていたり、面白い建物でした。

「パパー、もう帰ろー」

「疲れたー」

家族連れで武家屋敷群のハシゴは厳しかったです。

僕は目をキラキラさせて、建物を見ているのですが、家族は疲れてきてしまいました。

まだまだ出水の武家屋敷群は見どころがたくさんあったのですが、この辺で帰ることに。

出水も入来も、楽しくて興味深く面白い場所でした。

説明も写真も不十分でしたが、面白そうと思われた方はぜひ一度、訪れてみて下さい。

写真や文章では伝わらない発見が、あるかもしれません。

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