我がさつま町には、私が知る限り、自転車修理屋さんが無くなってしまいました。
つまり、自転車のパンク修理などは、自分でやらなければいけないという事です。
私が初めて自転車のパンク修理を経験したのは、父から修理してもらった小学校4年生の頃でした。
自転車に乗って土手を下り降りる、(今考えると危ない事をしていましたが)、それで前輪がパンクしてしまいました。
幼心に、「自転車が壊れた!」と本気で思っていました。
そこで父が、「これはパンクしてるだけだよ。修理すれば直る。」と教えてくれました。
そして、一緒にやったはじめてのパンク修理。
幼心にいい勉強になりました。
自転車に乗っていれば必ず遭遇する「パンク」
今回は、パンク修理について書いてみたいと思います。
パンク修理の工程
パンク修理には主に、4つの作業に分類できます。
①タイヤをリムから外す作業
②ゴムチューブのパンク穴を探す作業
③ゴムチューブのパンク穴を塞ぐ作業
④リムにゴムチューブとタイヤを戻す作業
という4つの作業です。
パンク修理をしないで、新しいゴムチューブに交換する方法もあります。
ゴムチューブが裂けていたりすると、交換しかありませんので、交換がパンク修理が判断することも大切です。
では、詳しく解説する前に、必要な道具を見てみましょう。
パンク修理に必要な道具
①自転車の空気入れ
②新しいゴムチューブ(交換の場合)
③パンク修理キット(ゴムのり・パッチ・紙やすりなど)
④タイヤをリムから外すヘラのようなもの
⑤水を入れた洗面器
これがあれは大丈夫です。
では、具体的に工程を見ていきます。
①まずはタイヤをよく見てみる
パンクの原因は何か?というのを探る事はとても大切な事です。
以前、タイヤにホッチキスの芯が伸びたような細く小さな鉄製の線が刺さっていたことがありました。
そのままの状態で何度もパンク修理をしたのですが、修理してもすぐにパンクしてしまう。
それもそのはず、タイヤには鉄線が刺さったままなので、いくら修理してもすぐにパンクしてしまう状態でした。
パンクの原因を突き止めなければ、修理しても意味ない事になりかねないのです。
そのパンクの原因は、パンクした時の状況と、タイヤに残された痕跡で突き止めることが結構できます。
よくタイヤを観察すること。
これをまずはやってほしいと思います。
②タイヤの空気を抜いてリムから外す
パンクの原因を突き止めたところで、今度はタイヤを外す作業をしていきます。
まず、タイヤの空気を全部抜いて、リムからタイヤを外します。
この時にヘラのようなものがあると便利です。
慣れてくると手で付け外しできるようになります。
初心者の方は自転車のタイヤをつけ外すキットがあります。
③出てきたチューブを観察する
パンクというのはゴムチューブに穴が開いた状態を指します。
その穴は、小さいものから大きなものまであります。
ゴムチューブに空いた穴が大きければ、ゴムチューブを新しいものに交換します。
ゴムチューブに空いた穴が小さければ、ゴムのりとゴムパッチで塞ぎます。
その穴を目で見て探します。
しかし、なかなか見つける事はできません。
この状態で見つかる穴は、チューブ交換の対象でしょう。
ゴムチューブの穴を探す
ゴムチューブを穴を探す際に、一度空気入れでゴムチューブに空気を入れます。
ある程度の量の空気が入ると、「スー」と音がしたり、唇で風を感じて空気が漏れている場所を探します。
それでもわからない場合は、「洗面器」と「水」の出番です。
水を張った洗面器に、空気を入れたゴムチューブをしずめて、たぐりながらチューブ全体を水につけて空気漏れを探します。
ゴムチューブから空気が漏れていると、泡がブクブクとゴムチューブから出て来ます。
この方法なら、どんなに小さなゴムチューブの穴も見つけることができるのです。
④ゴムチューブの穴を塞ぐ
ゴムチューブの穴を塞ぐには、まず、穴周辺をきれいに拭いて、接着しやすくします。
きれいに拭いた後、紙ヤスリで穴周辺をヤスリがけします。
ゴムチューブの表面をガサガサにすることによって、ゴムパッチが着きやすくなります。
そして、ゴムのりをやや広めにヘラで伸ばしながらぬります。
1分ほど軽く乾燥させた方が引っ付きが良いようです。
その後、ゴムパッチを上からのせます。
できるだけよく着くように、強くおさえます。
ハンマー等で叩くとより接着が良くなるということです。
この状態で乾くまでしばらく放置します。
⑤乾いたらタイヤを元に戻して完成
穴が塞がったら、確かめるために一度空気を入れてもいいと思います。
面倒な場合はそのまま戻したりもしますが、初心者なら一度空気を入れてキチンと穴が塞がっていることを確認するのがいいでしょう。
穴が塞がっていなければ、またタイヤを外して修理し直すのが、逆に面倒になります。
穴がちゃんと塞がったことを確認したら、リムにゴムチューブを入れていきます。
この時に注意するポイントが、ゴムチューブの空気を入れるバルブ周辺が厚くなっている点です。
ここにタイヤの内輪を噛ませなければタイヤがうまくはまりません。
言葉で表現するのは難しいですが、バルブをリムに収める前に、タイヤの内輪をリムとチューブの間に入れ込んでから、タイヤをリムに収めていきます。
という事で、タイヤをリムに入れるのは、バルブ周囲からスタートします。
タイヤをリムに収めるのも、ヘラがあると便利です。
そして、きれいにタイヤが収まったら、空気を入れて完了です。
ゴムチューブが回転したり捻れてしまうと、バルブがリムに対して垂直に立ちませんので、ゴムチューブは回転したりねじれたりしないように配慮しながらタイヤに収めてください。
完了
空気を入れ終わったら完了です。
試乗でもしてみましょう。
うまく塞がっていないと、次の日の朝に空気が全部抜けているというような現象も起こりますので、次の日に乗る予定がある場合には、その数時間前に何度か確認しておきましょう。
最悪の場合、新しいチューブに交換するのが無難です。
まとめ
自転車のタイヤ交換について記事にしてみました。
やってみればできるものです。
自転車屋さんにお願いすれば簡単ですが、自分でやってみる事で自転車の事をより理解することができます。
また、町の自転車屋さんが少なくなっていますから、近くに自転車屋さんが無い方は、自分で修理できることでパンクを恐れず、自転車に乗ることができますね。
やればできる!です。
ぜひ自転車のパンク修理に挑戦してみてください。