長ネギ栽培 5年目の大失敗 原因と反省を生かして6年目へ

長ネギを栽培しはじめて、しばらく経ちました。

毎年、多くの長ネギを収穫してきて、冬は長ネギを食べ放題状態でした。

しかし今年は、5年目の油断というか、他の作業も忙しくなってきていて、種まきから遅くなり、全てが遅くなった結果の惨事であると思います。

今回の失敗をみんなで共有できたらいいなと思います。

10月現在

長ネギの収穫がスタートするのが、11月の後半ごろから。

10月には土寄せが進み、ぐっと盛り上がった土の上から綺麗な緑色のネギの頭が並びます。

しかし今年は、植え付けの溝がようやく埋まり、平らになった程度。

太さもひょろひょろで、全然生育が良くないのです。

悲しいかな、こうなるとやる気も無くなり土寄せも中途半端な状態になっていますが、残されたネギを育てていかねばと思います。

原因① 種まきが遅れたこと

通常、長ネギの種は春分の日のあたり、春のお彼岸の頃に播種します。

これまではキチンと春分の日(3月20日ごろ)に合わせて準備を進めて播種してきました。

しかし今年は、たけのこの収穫に一生懸命になり過ぎて、長ネギの事は後回し。

播種はいつもより1ヶ月ほど遅れた、4月18日になってしまいました。

播種が遅れると、それ以降の作業もどんどんと遅れていってしまいます。

長ネギ栽培は夏までの間に、理想的な姿になっているのが勝負の分かれ目と言われています。

播種が遅れ、苗づくりが遅れ、定植が遅れ…

全てが遅れていってしまいました。

原因② 梅雨が長く、日照不足に

毎年同じように作っていても、同じように野菜ができる事は少ないです。

日照りが続いたり、長雨になったり、台風が来たり、害獣被害に遭ったり、虫が多かったりと、様々な脅威と戦いながら農業を続けています。

今年は梅雨の時期に長雨になり日照不足となって、野菜が腐ったり、うまく育たなくて野菜の値段が高騰しました。

秋になっても野菜の値段が高い状態が続き、無人販売所の売り上げは良かったのですが、栽培自体は難しい日々が続きました。

さらに9月には台風10号の被害が出て、さらに厳しい局面となり、畑はズタボロになりました。

辛いですが、畑は自然の力の中で存在しています。

自然とうまく付き合いながら農業を続けていかなければいけませんね。

原因③ 長ネギの栽培の合間にジャガイモを栽培した

長ネギの栽培はほぼ1年中です。

播種が3月20日ごろから。

収穫は11月ごろから畑に長く置いておけるので、最後のネギを収穫し終えるのは3月に差し掛かります。

最後のネギを収穫する頃には、ネギ坊主といってつぼみが伸びてきますので、本来なら1月か遅くても2月には収穫し終えた方が良いのかもしれません。

話が逸れましたが、畑は6月中旬に定植して、収穫し終えるのが急げば2月。

ということで3月〜5月までの3ヶ月間は畑が空く期間がある。

そこでジャガイモを植えようと思ったのがいけなかったのです。

ギリギリの期間で土作りや畑の準備ができるわけがない!

定植が遅れた原因の1つとなりました。

そして、テキトーになってしまった畑準備の土作りができていないことによって、定植した長ネギの生育が悪くなりました。

長ネギと長ネギの間にジャガイモを欲張って植えたりしなければ、もう少しマシな長ネギ栽培になっていたかもしれません。

原因④ コンパニオンプランツとして落花生を混植した

落花生と長ネギを混植すると、落花生葉が日光を遮り、長ネギの白い部分を作ってくれて、土寄せの必要がなくなる!

という情報を得て、長ネギと長ネギの間に落花生を植えてみました。

結果を発表しますと、

落花生の葉の下にあった長ネギが跡形もなく無くなるという現象になりました。

ただでさえ生育の悪かった今年の長ネギ。

日光を遮られた長ネギは、上に突き抜けることなく無くなってしまいました。

コンパニオンプランツが悪いとは言いません。

長ネギと落花生の混植で成果を出している方もいるのでしょう。

しかし、長ネギと落花生の場合は植えるタイミングが難しく初心者が気軽にできるほど簡単ではないのかなという感じです。

長ネギと落花生の混植は今後しないと思います。

原因⑤ 排水をキチンとしなかった

うまくいった年は、雨が大量に降った日には、排水がうまくいくように溝を切っていました。

しかし今年は、めんどくさがった結果、排水の溝を切ることなく、定植した長ネギの溝に水が溜まっている状態が続きました。

さらに、雨の日が続いたこともあり、長ネギの株が無くなってしまう場所が多くなってしまいました。

長ネギには水が大敵。

排水対策をしっかりしなければいけませんね。

失敗は成功の素

とまあ、たくさんの原因があるのですが、失敗は成功の素といわれているように、失敗して学びがあるわけです。

コンパニオンプランツや長ネギ栽培の間にジャガイモを植えたりといろいろ挑戦しながらの栽培。

これを経て、2021年の栽培は、普通に春分の日辺りに播種して、土作りをしっかりして6月1日ごろに定植、溝を切り排水を良くして植えようと思います。

余計な事はしない方がいいですね。

この畑は、長ネギのためだけの畑にしようと思います。

2020年の長ネギ失敗まとめ

5年目ということもあり、長ネギ栽培を甘く見てしまったところも原因の1つかと思います。

慢心、とでも言いましょうか…

農業を甘く見てはいけませんね。

次回の長ネギは、初心を思い出して丁寧に1つ1つの作業を実行していきたいと思います。

この記事が、どなたかの参考になれば幸いです。