自転車世界旅行を3年した感想とメリット・デメリット

世界旅行 自転車

27歳から自転車で世界旅行を3年ほどやってきました。

周囲からは止められて、「行くな行くな」と言われ続けてきましたが、それを振り切り行ってきました。

3年後無事に帰ってきて、5年経過しました。

今、振り返って世界旅行を実行してきて良かったなと思います。

しかし、デメリットがあったのも確かです。

今回は、世界を旅した結果思う、メリット・デメリットについて書いてみたいと思います。

まず、私の世界旅行について

私の旅のスタイルは、自転車にいっぱい荷物を積んで1人旅するスタイル。

1日に多い時には110km、短い時には5キロ足らず。

野宿をしたり、ホテルに泊まったり、自転車に限らず鉄道・バス・飛行機・船と、いろんな乗り物に自転車を乗せて旅をしました。

自転車というスタイルは、自力で移動できるというのがメリットですが、圧倒的に少数派。

旅行中に旅する日本人に会っても、みんなバックパッカーで、一緒に旅できたのはチャリダー数人とでした。

その代わり、現地の人とのふれあいは密で、言葉は通じないながらも、楽しくふれあえました。

またひとり旅をするチャンスがあれば、私はやっぱり自転車で巡りたいと思っています。

それは自転車旅行に魅力があるからです。

そんな少数派ながら、魅力的な自転車世界旅行を3年した私の感じた、世界旅行のメリット・デメリットをまとめます。

デメリット

まずは、デメリットから。

死亡リスクが日本にいるより高い

海外旅行というと、危険!というイメージが強いかと思います。

ただ、行ったらみんな死ぬ。わけではないですよね。

99%無事に帰ってきます。よっぽど危険な事をしない限り。

海外旅行の死因について調べた事があります。

その死因第1位は、交通事故。

強盗とか殺人事件に巻き込まれるのは、本当にまれなケースなのです。

私の旅のスタイルは自転車でしたから、道路上にほぼ日中ずっといます。

日本の交通事情は、奇跡的に規律正しく安全に行われています。

海外の交通事情は、ルールもひったくれもあったもんじゃありません。

めちゃくちゃだったりします。

しかも右側通行の国が多い。

この右側通行がやっかいです。

慣れないと交通事故の危険があります。

そして、道路のつくり方も国によって微妙に違う。

国境を越えて、違う国に入ったら2〜3日は、あんまり距離を走らずに慣れることを第一にしていました。

海外でも突然死ぬリスクは交通事故です。

お金と時間がかかる

27歳自転車で120万円(少ない…)の貯金と、30歳まで3年ほどの時間を残していました。

30歳というのは、自分の感覚で結婚へ向けた、タイムリミットだと思っていましたから、時間は3年でした。

旅行中にはトータル1年半も働いていましたから、お金のない状態では旅を続けるのもままなりません。

そして、様々な非日常の経験を積んで、3年の月日が過ぎ、帰ってきました。

貯金、ほぼ0です。

30歳で貯金ゼロの無職ですから、結構厳しい現実です。

旅行中に国民年金などは、猶予をお願いしてましたが、振り返って払えるよ!

という制度がありましたが、払う余裕もなく。

旅から帰って、第二の人生のスタートを切ったような気がしました。

私の場合は理学療法士という資格がありますから、再就職に苦労は無かったですが、仕事を辞めて旅に出ることは、やはり思い切った行動であることは確かです。

老後の年金にも響いてきます。

死亡だけじゃない、寿命・病気・ケガのリスク

死ななければ大丈夫だったかと言えばそうでもありません。

日本での生活を続けた場合と海外で長い間生活した場合では、寿命に違いが出てくるそうです。

海外では食事がまず違いますから、ごはんを美味しく食べられなくなったりします。

医療も思うように受けられなかったり、きれいな水が手に入らない。

病気になるリスクもあり、海外旅行で劇症肝炎を発症し、生死の縁をさまよった人を知っています。

自転車ですから、すり傷は日常茶飯事。

そこからバイ菌が入り化膿する危険性が高い。

清潔ではない生活になりますから、病気・ケガ・感染のリスクは高くなります。

言葉が通じずに困る事が多々ある

何をするにも苦労します。

国境を越えるのも苦労しますし、仕事をすれば税金関係の手続きなど、まず分かりません。

オーストラリアで仕事をしましたが、確定申告的なものをしなければなりませんが、まぁ苦労します。

買い物だって日々困る。

その困る経験が、成長の起爆剤だったりするのかもしれませんが、毎日困る困る。

そうして旅を続ける事で、鍛えられるのかもしれません。

メリット

デメリットを先に書いた事で、これから旅しようと思っているみなさんが、旅をやめようと思わないか心配ですが、ここからが本番です!

世界旅行の魅力を語り尽くします。

日本では経験できない事だらけ

日本の生活は、日々同じような日の繰り返しですね。

世界旅行していて、似たような日なんて1日もありません。

毎日が全然違う!

さぁ、明日はどんな日になるのかな?

野宿のテントの中で、ワクワクしながら眠っていました。

野宿も慣れると、結構快適に過ごすことができるものです。

そして、自転車で移動してますから、道行く人に話しかけてもらえたりします。

全然知らない人に水をもらったり、お金をもらったり、いろいろな非日常を味わいました。

旅の恥はかき捨て。と言いますが、今日経験した出来事もかき捨てで、日々新たな経験ができる。

こんな経験は日本にいては絶対に経験できません。

日本のことが外から見える

日本が基本で普通で当たり前の国である。

そう思って生きてきました。

海外旅行に行くまでは。

しかし、日本ほどゴミの落ちていない国は他には無いのではないでしょうか?

中国やアルゼンチンなどは、町中ゴミだらけで汚い。

衝撃だったのは、中国にいる時、

ゴミを捨てようとゴミ箱を探していたのですが、その辺りには見当たらない。

日本の公園のような場所でしたから、日本なら確実にゴミ箱がある場所でしたが。

その辺の人に聞いてみると、

「ゴミ箱はどこにありますか?」

「ゴミ?その辺に捨てればいいよ。」

という事です。

中国にはゴミ箱が無かった。2004年。

現在の中国は、きれいになってきていると聞きますが、定かではありません。

中国では、並んでいると横入りされます。

あまりにも横入りされるので頭にきます。

しかしこれは中国では当たり前なのだとか。

それもこれも、文化なのですね。

いろんな技術が身につく

とにかく色んな面で困ります。

言葉は通じない、買い物はできない、ご飯は美味しくない…

そこで困るからこそ、その局面を頑張って乗り越えようとします。

あまり得意でなかった、英語やパソコンの技術は格段にアップしました。

日本にいたままであれば、こうしてブログを書くことも無かったと思います。

自転車も故障で相当困らされましたが、お陰で余程のことがない限り自分で自転車修理はできるようになっています。

検索して色んな事を調べるのも得意になりました。

今でこそ、みんな検索して調べますが、私の若い頃はそうでもなかったです。

というか、私の検索力は大した事なかったですけど、鍛えられました。

外国人の友達ができる

外国人は考え方が日本人と違います。

そう考えるのか!とアイディアの素晴らしさを感じることもあれば、なぜ?という不器用な考えを感じることもあります。

日本人ではそうは考えない。

でも、外国人は日本人の思いもしないナイスアイディアを出してきたりします。

そういった考え方の違いや、育った環境や言葉の違う人と触れ合える経験は大きいです。

見るもの聞こえる音感じる物が全て財産になる

外国に行って、まず感じるのは空気の違い。

呼吸する空気から違います。

当然、生えている植物も違いますし、日差しも違う気がします。

全てが違う環境です。

不思議なことに、違う国に行けば環境が違う気がします。

日本にいれば、鹿児島も福岡も東京も、まぁ似たようなものです。外国に比べればですね。

そんな全く違う国に行って移動を続ければ、毎日毎日が超刺激的です。

楽しい。

そうして見てきた世界の国々や経験は、後の人生に比べられる価値観を与えてくれるものです。

まとめ

3年という時間、世界の国々を見て回り、様々な経験をして帰ってきました。

30歳で帰ってきて、また日本で仕事をしていますが、思い切って仕事を辞めて世界旅行に出たことは良い経験になったなと思っています。

世界旅行をしようかどうしようか迷っている方は、絶対にやっておいた方がいい。

でないとタイミングが悪くなれば、一生旅するチャンスを失うかもしれません。

旅できるチャンスは、そう多くはないですから、チャンスがあれば、必ず行きましょう。

ただ、娘が行きたいと言った場合、「行くな」と言ってしまうのが親心なのかもしれません。

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