緊急地震速報が始まってしばらく経つが、突然起こる地震だったものが、数秒前に分かるというのは夢のような話だった。
僕が子供の頃、大きな地震(震度5強)を経験したが、急に激しく揺れれば、揺れはじめてからは何もできない。
緊急地震速報でただ身構えるだけでもかなりありがたいと思う。
ただ、この緊急地震速報の音が心臓に悪いとの声を聞くこともある。
何故このような音になっているのか、調査してみた。
実際の音
これが緊急地震速報の音だが、なんとも嫌な音である。
それこそ、緊急事態で胸が締め付けられそうな気もする。
この音を余震の度に何度も聞いた被災地の人は、この音で心労が重くなったという。
こんな恐ろしい音を昼も夜中も四六時中聞かされれば、それは大変である。
この音を作った人は?
小久保隆さんという方だそうですが、この方は
環境音楽家
音環境デザイナー
株式会社スタジオ・イオン代表取締役
と耳慣れない言葉が並んでいるが、生活で使われる様々な音を作っている方はだそう。
電子マネー「iD」の決済音や有名歌手に楽曲を提供したりと、この世界では超大物。
日常に埋もれない音に
「ブィィィッ・ブィィィッ・ブィィィッ・緊急地震速報です。強い揺れに警戒して下さい。」
地震はいつ、いかなる時でも襲いかかる可能性がある。
寝ている時も、みんなでワイワイ騒いでいる時もそう。
ということは、鳴っているのに気づかないような音にしてはまずいということだ。
そういう経緯があってこのような怖い音になっているのである。
スウィープ音
スウィープ音というのは、短時間の間に低音から高音、または高音から低音へと音が変化する音のこと。スウィープ音は生命の危機を感じる音になっている。
聞いた瞬間に生命の危機を感じ、強いストレス状態に頭の中が切り替わるのである。
伝わりやすい周波数
スマホはポケットやバッグの中に直している事も多く、音が届きにくい環境にある場合も多い。
そんな時でも布やバッグに負けないような周波数の音を使ってある。
確かにこの音は、どんな状況であっても耳に届きやすい。
3回繰り返す
3回繰り返すと人は緊急性を感じる。
ピンと危機を感じる。
3回繰り返しているのにも意味があるのだ。
人間の音に対する知識が導入された、考え込まれた音
どんな時に聞いても、「ピン」と生命の危機を感じ、身の安全を確保しようという気持ちになる音である。
しかも、超大物の環境音楽家が作った音であった。
とはいえ余震が続いて度々聞くとつらい
このように、すぐに身の危険を感じ、生命を守る行動へと駆り立ててくれるすごい音ではあるが、余震が続く時期には四六時中この音を聞き続けなければならないのはつらい。
そこで、余震が続く時期には、緊急地震速報をOFFにしてもいいのではないかと思う。
ただでさえ、被災すれば心はボロボロになってしまう。
そんな中で生命の危機を感じる音は聞くに耐えない。
緊急地震速報を受け取らない設定がスマホから簡単にできるので、一時的に消しておきたい方はこの記事を読んでほしい。
緊急地震速報の音を変えたい
アプリを利用すれば、音色を変えて緊急地震速報を受け取ることも可能だ。
また、緊急地震速報を受け取らない時間帯を設定できるため、眠る時などは地震が来ても身の安全を確保できている状態で眠れば、安心して眠ることができる。
アプリもいろんな種類のものがあるため、いろいろ試してみて、自分に合ったものを使うと良いと思う。
まとめ
ということで、緊急地震速報の音について書いてきたが、ここまで恐怖を感じる音はなかなかないのではないかと思う。
よく人間を理解した、すごい人が作った音であった。
すごい音であるが、心臓にくる音でもあるので、緊急地震速報の音を変えて受け取ったり、身の安全を確保できている場合では、OFFにする設定方法を知っておくと安心だ。
とはいえ、一刻を争う重要な情報であることは確かなので、情報の受け取り方は複数用意しておいてほしいと思う。
命が大事であることは言うまでもない。
地震はもはや、数十秒前に予知できるものになっている。
文明の力を十分に活かし、これから必ず起こる巨大地震に備えておきたいものだ。