腰痛で悩んでいる人は多いです。
そして、腰痛があっても仕事が休めない人も、また多いです。
腰痛持ち理学療法士の僕が、オススメする応急処置をお伝えします。
ただ、あくまでも応急処置ですから、病院を受診するか、家でおとなしくしておく対応がより良いです。
ギックリ腰の正体は実はよくわかっていない
激しい痛みの腰痛ですが、なぜここまで痛みが強いのかよく分かっていないのが現状です。
骨がどうにかなっているわけでもなく、神経を圧迫しているわけでもない。動けていた昨日と今日の状態は同じなのです。
それでも痛い。
ということは、我慢して動いても大丈夫なのです。
実際、研究でもギックリ腰では日常生活を続けた方が後の状態が良い事が報告されています。
ただし、足が痺れる、音がする、転んでから痛みが強くなったという場合は無理してはいけません。
応急処置体操① 股関節を動かす
股関節とは、足の付け根の関節です。
寝ていても起きていても大丈夫ですが、膝を曲げて足を地に付けて、股をパタパタと開いたり閉じたりします。
疲れるような動きではないですから、2〜3分続けてみましょう。
股関節は腰が乗っている、腰から近い関節ですから、股関節をほぐすことで腰痛が軽減される事が多いです。
応急処置体操② 腰をねじる
寝ている状態でする運動になります。
膝を足をつけて、左右に両膝を倒して腰をねじります。
倒しやすい方と倒しにくい方がありますから、倒しにくい方を探して、そちらを多くやります。
左右10回くらい、倒しにくい方は+10回でやってください。
やりすぎてはいけない、ということはありませんので、やってみて効果があるようなら多くしてみましょう。
応急処置体操③ 左右に身体を倒しながら、親指で背骨の脇を押す
腰の筋肉を柔らかくほぐす運動になります。
両手を横の骨盤の上に当ると、親指は腰の脇の筋肉のあたりにきています。
左に上体を倒すと、左側の腰の筋肉が緩み、グーッと親指を背骨に向けて押し込みます。
腰の筋肉は、本来なら柔らかいものです。
上体を左右に倒しながら、右左と親指で背骨の脇の筋肉をほぐしましょう。
応急処置に役立つ道具・コルセット
コルセットというものがあります。腰の部分に太いベルトのようなもので締めて、腰を安定させるものです。
ギュッと締めれば動きやすくなります。
腹圧を高めると腰痛は軽減されると言われています。
どうしても動かないといけない時には、ギュッと締めるのは効果的です。
ただし、コルセットは常時使うと腹筋を弱めるので、あくまでも一時的なものとして使用しましょう。
腰痛を繰り返している人は、1ついいコルセットを持っていても良いかと思います。
まとめ
ということで、腰痛を軽くする簡単な体操を紹介しました。
くれぐれも無理はせずに、できる範囲の体操を心がけてください。
今回紹介した体操は、応急処置ですから腰痛を100%治すものではありません。
少しでも楽になって、動くことが可能になるための体操です。