オクラ栽培を続けていくと、葉っぱが痩せて、肥料切れの症状が出てきます。
肥料が切れると、曲がり果やイボ果など、不良なものが増えてしまいます。
本来なら、そうなる前に追肥を施せば、良い収穫を維持していけます。
オクラは、霜が降りるまで収穫を続けられますから、追肥の技術は重要です。
今回はオクラの追肥技術について書いていきます。
オクラの追肥は畝間の通路に撒く。
オクラという植物の特性は、広い範囲に根を張って、広い範囲から養分を吸収できるという点です。
なので、追肥のときにわざわざ黒マルチをはいで、施したりしなくて良い。
オクラの追肥は、畝と畝の間の通路にまいていきます。
私の場合は、8-8-8の化成肥料をまいています。
この、通路にまけば追肥できるオクラは、楽チンな追肥方法ですね。
追肥しすぎると着果が悪くなる
くれぐれも気をつけたいのは、追肥しすぎる事。
なぜかわかりませんが、肥料分が多すぎると、実がなりません。
葉っぱが茂り、茎が太く、筋張って、枝を多く出します。
花が咲き実がなるはずの場所から、側枝を出そうとします。
そうなってしまうと、肥料が切れるまで待たないといけない様です。
そうならないのように、肥料分の多さには注意してください。
どのタイミングで追肥するか?
オクラは、肥料分が少なくて良い作物です。
元肥に、堆肥を施しておけば、着果するまではそのまま何もしなくて大丈夫。
元肥も、多くやりすぎない事が肝心です。
着果して、1〜2本収穫したタイミングで初回の追肥をします。
この時には、少なめに施しましょう。
葉っぱの形や、着果する場所が、株の頂点に近いかどうか、など、肥料切れのサインを見ながら追肥の量を決めます。
一度にたくさん肥料を施すよりも、毎回少なくまいて、必要があれば、頻度を増やす方が安全かもしれません。
これなら、部分的な肥料切れにも対応できます。
下葉かきをして、通路に葉を置いておくと肥料になる
オクラの栽培の大事な作業に、「下葉かき」があります。
文字通り下の葉をどんどん切り落として、オクラのてっぺん部分の3〜5枚くらいの葉以外は落としていきます。
この下葉かきをした葉を、通路に置いておくと、枯れて肥料分になっていきます。
下葉の肥料は、即効性はありませんが、量が結構出ますので、ジワジワと効いて良い肥料になります。
また、えいようふ肥料分も多くないので、肥料のやりすぎにならないので安心です。
また、防草効果も期待できます。
良い事ずくめですね。
下葉かきは頑張ってやりましょう。
頻度は月に2回くらい。
私の場合は、月の1日と15日ごろに追尾するようにしています。
2週間と区切ると、何日にまけばいいか分かりにくくなる。
それよりも、1日と15日、と決めておけば分かりやすいですね。
そして、葉が細くなり、肥料切れの症状が出たら、その合間にも追肥する。
一回に追肥する量は少なく。頻度で調整していく。と言った形で追肥していけば、失敗は無いかと思います。
追肥時間はわずか10分
4a程の畑に4,000本ほどのオクラを栽培していますが、そのオクラに追肥するのにかかる時間はわずか10分。
理由は、通路にパラパラまいていくだけだから。
マルチをはいだりしないですし、化成肥料のつぶつぶを歩いてパラパラまくだけなので簡単です。
一回量は約2kgほど。
追肥をすれば、実の綺麗さ柔らかさを維持
オクラは収穫を続けていくと、どうしても実の品質が低下していきます。
曲がり果やイボ果が増えて、商品の数が減ります。
株にも勢いがなくなり、虫や病気にやられやすくなります。
それを食い止めてくれるのが追肥です。追肥は何よりも重要な作業の一つです。
株を少しでも良い状態で維持することが、オクラ栽培の勘所といえるでしょう。
難しくないオクラ栽培ですが、追肥でさらに良い実の収穫を続けていただきたいと思います。
まとめ
オクラの追肥について書いてきました。
化成肥料を少なめに、通路にまくのがオクラの追肥です。
簡単で、効果抜群のオクラ追肥ですから、あまり追肥をしてこなかった方は、是非追肥をしてみて欲しいと思います。
株の状態が維持されて、良い実が長く収穫できますよ。
ただ、繰り返しになりますが、与えすぎには注意です。