1年目には、畳10畳ほどの小さな田んぼで米作りをしました。
雑草や病気に困り大変な部分もありましたが、結果的に米を食べることができ、喜びを噛み締めました。
雑草処理など勉強し直して今年、田んぼを昨年の10倍以上広げて挑戦します。約3畝。
田んぼを作ってみたい素人の方の参考になれば幸いです。
箱苗づくり
どのくらいの田んぼで何箱用意すべきか?
まずは種もみと苗箱を用意します。
1反(10a)あたり、18〜20箱を目安に苗箱を作ります。
うちは3畝(3a)なので余裕をみて7箱用意しました。
種もみの量は、乾燥もみで1.5合1箱を目安にしました。
注意すべき点は?
もみであれば問題無く発芽します。食用のもので大丈夫です。
この播種の時に大切なのが、農薬を施すこと。
この時の農薬の目的は大体「病気予防」です。
昨年は、何も農薬を施さずに育苗し、苗は病気になりました。
病気も虫も雑草も、稲は予防が大切。
体系的な対策を、計画的にやっていきたいですね。
苗箱の時期に3回の農薬を
種もみを蒔いて、田んぼに植えるまでの間の農薬が重要です。
しかし農薬も沢山種類があって、何をどう買ったら良いか素人には分かりません。
ここで、コール流、コメリで買える農薬で作る米作り、苗箱編を紹介します。
①種もみを塩水につけて選別
10リットルの水に1.3kgの塩を入れ、塩水を作ります。
少ししか作らない場合は、水1リットルに130gの塩で大丈夫かと思います。
その時に、浮いた種もみは廃棄して、沈んだ種もみのみを使用します。
その後、よく水洗いをします。
水洗いが不十分だと、その後の栽培に悪影響が出ますので、しっかりと洗います。
②24時間消毒液に漬ける
コールさんちはこの消毒液、2種類の薬剤を混ぜて使用します。
塩水選後、種もみネットに入れて、上記の濃度に調整した消毒液に24時間浸します。
コールさんちは、2リットルの消毒液を作るために、スミチオン2ml、ヨネポン100mlを混ぜて薬液を作りました。
いずれもコメリなどのホームセンターで購入可能です。
ヨネポンが手に入らない場合は、近くのお店に相談されてみてください。
水稲種子消毒剤です。同じ効果の薬剤が見つかるかと思います。
24時間経過後は、水洗いせず日陰で半日〜1日乾燥させます。
しかし、ヨネポンの場合には乾燥させず、そのまま浸種すると説明書に買いてあるので、そのまま水につけました。
③浸種〜催芽
消毒して乾燥させたもみを水に4〜5日間浸けて出芽を促します。
昼と夕方にかき混ぜることで催芽むらを抑えることができます。
昨年は一晩しか水につけませんでしたが、それでもほぼ発芽しました。
できる範囲の浸種で大丈夫かと思います。
④播種
育苗箱に土を入れて、催芽したもみを一箱200gを目安に播種します。
その後、2回目の農薬、苗箱に灌注する殺菌剤の出番です。
播種時でも構いませんし、発芽後でも構わないのですが、苗立ち枯れ病を予防する殺菌剤を撒きます。
コールさんちは、バリダシン液剤5を使用してます。
野菜で使えるダコニール1000でも良いのです。
この苗立ち枯れ苗を予防する薬剤は幅広く他の野菜の殺菌剤でも適応があります。
1000倍に薄めた薬剤を一箱につき500ml使用します。
コールさんちは、ジョーロで灌注します。
薬剤が染み込んでから覆土します。
覆土後は灌水しません。
⑤出芽、不織布のベタがけ
本来なら銀のシートなどを掛けて発芽を促すのでしょうが、資材がありませんので、コールさんちでは不織布をベタがけします。
なにもかけずに置いておくと、スズメなどがもみを食べてしまう恐れがあるので、発芽後でもしばらくは不織布を掛けながら育苗します。
⑤被覆除去
苗が6〜8cmになったら思い切って被覆を除去します。
被覆を取った直後は太陽に焼けてしまうほど弱いので、被覆を取るのは夕方か曇りや小雨の日に取るのが良いでしょう。
⑥田植え前
3回目の農薬のタイミングです。
田植えの3日前に箱剤と呼ばれる、稲育苗箱専用殺虫殺菌剤を苗箱にパラパラとまきます。
3日前から当日にまく、と書いてあるのですが、3日前が効果が安定するようです。
箱剤をまくときのポイントとしては、箱の苗が乾燥している時にまきます。
水をまいた後では、薬剤が苗に付いてしまい、薬害の原因になるとのこと。
箱剤は水をまく前に施し、稲に着いた薬剤は軽く払い落とし、軽く散水します。
これで、田植えまでの苗の準備は完了です。
様々な工程がありますが、一つ一つ確実にやっていきたいものです。
まとめ
米作りをホームセンターのコメリの農薬でやっています。
昨年ははじめての米作りということで、右も左も分からないまま、苗を発病させ、草だらけの田んぼになりました。
田んぼ一年生の方が、この記事を読んで、少しでもスムーズに苗箱を作ることができたらいいです。
今年も頑張りましょう!