野菜づくりの肥料、チッ素・リン酸・カリウムを分かりやすく説明

農業 肥料

野菜づくりをしていると、作物によって必要な肥料が違っていることに気づき始めます。

牛糞や鶏糞などもあれば、油かす、化成肥料などなど、様々な肥料があります。

ここでは、肥料の成分がどの野菜に適しているのか、書いていきたいと思います。

肥料の成分は主に、チッ素・リン酸・カリウム

化成肥料の袋に8-8-8とか書いてあるのを見たことがあるかと思います。

この袋に書いてあるのは、チッ素・リン酸・カリウムを順番に書いてあります。

8-8-8というのは、どの成分も均等に入ってますよということです。

ですから、8-8-8という化成肥料には、万能とか書いてあるかと思います。

ただ、化成肥料は万能ではありますが、土を育てたりはしません。

即効性で持続はしないと思っておけば良いかと思います。

チッ素(N)

主に葉っぱや茎など、植物を大きく育てる役割を果たします。

葉肥(はごえ)とも呼ばれています。

チッ素成分を多く含む肥料

・油かす

・鶏糞

・魚粉  etc..

葉っぱの植物には、多く使用します。

葉ものの野菜例

・ネギ

・キャベツ

・白菜

・ほうれん草 etc..

ただし過剰に与え過ぎてしまうと、葉っぱばかりが茂り、病気になりやすかったりしますので与え過ぎに注意しましょう。

リン酸(P)

花や実に作用する成分で、花肥(はなごえ)や実肥(みごえ)と呼ばれています。

リン酸成分を多く含む肥料

・牛糞

・豚糞

・骨粉 etc..

実のなる野菜に多く使用します。

実ものの野菜例

・トマト

・キュウリ

・オクラ

・カボチャ etc..

リン酸を多く与え過ぎても、あまり症状は出ませんが、牛糞や豚糞などの有機肥料にはチッ素成分も多く入っていますから、肥料を与え過ぎると実のなりが悪くなります。

カリウム(K)

根菜

根を大きくする成分のカリウム。

根肥(ねごえ)と呼ばれ、根菜類に多く必要とされる成分です。

カリウム成分を多く含む肥料

・草木灰

木や草を焼いた後の灰ですね。

根菜類の野菜にはたくさん入れると良いです。

根ものの野菜例

・だいこん

・にんじん

・ジャガイモ

・ゴボウ etc..

カリウム過多になっても、症状としては出にくいのですが、植物にとっては良い状態ではありませんので、過剰にならないようにしましょう。

肥料の施し方

肥料は元肥と追肥という形で、植物に施していきます。

元肥

元肥には多めにあげてあげますが植物を植える1〜2週間前までに施肥して、土になじませておきましょう。

時間がなくて、当日に元肥をまいて植物を植える場合もあるかと思います。

その時には、元肥の量を減らして、しっかり土と混ぜ合わせて定植すれば問題はありません。

ただ、計画的に事前から施肥しておいた方が植物にとって良いです。(有機肥料は効果が出るまでに時間がかかります)

MEMO
元肥には、即効性のある化成肥料と、じっくり効果の出てくる有機肥料を混ぜて施すのが良いとされています。

追肥

追肥は必要に応じて施してあげるわけですが時間のかかる有機肥料よりも、即効性のある化成肥料を施す方が追肥向きでしょう。

ただし、栽培期間の長い植物には追肥に有機肥料をあげても良い場合もあります。

(例)長ネギの追肥に油かす

(例)にんじんの追肥に草木灰

または、化成肥料と有機肥料を混ぜて与えても良いです。

ただ、追肥を与え過ぎてしまうと、作物を枯らしてしまう可能性がありますので、枯らさない程度に少なめの量で、頻度を増やして施すと良いでしょう。

多肥の植物で2週間に1度。小肥の植物であれば、様子を見ながら1回、2回、施してあげましょう。

まとめ

肥料のことについて書いてきました。

チッ素・リン酸・カリウムを意識して肥料を与えると、1ランク上の作物を作ることができるようになります。

チッ素・リン酸・カリウム=葉・果・根(ばかね♡)

と覚えます。

その植物に合った肥料を必要な時に必要なだけ与えてあげられたら、経済的も助かります。

この記事を読んで、美味しい大きな野菜、育ててもらえたら嬉しいです。

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