丸ノコの使い方(DIY初心者のための電動工具指南)

木材を使ってDIYをすれば、自宅に様々な家具を作ることができます。

オーダーメイドじゃありませんが、自分で自由に高さや大きさを決めて作ることができますから、少しずつでもDIYに挑戦した方がいいと僕は思います。

その中で、木材加工には欠かせない電動工具の丸ノコを今回は記事として書いていきたいと思います。

余談ですが、親父は大工さんをしていて、

「丸ノコを自由に使えるようになれば、木材でなんでも作れるようになる。」

と格言を残しています。

僕は大工さんではありませんが、丸ノコを自由に使えるようになってきていますので、初心者の方の参考になればと思います。

丸ノコの購入・価格

プロで毎日毎日使う方であれば、マキタなど一流メーカーのものを購入されることでしょう。

価格は2万円ほどです。

しかし、たまにしか使わないDIYの人は、安物で十分に役に立ってくれます。

僕は5年前に購入しましたが、5,000円程で購入できました。

2020年現在では6,300円になっていました。

その他の物も6000円台になっています。

DIYの丸ノコの価格帯は6,000〜8,000円程でしょう。

そして、この価格帯のものは初期設定では、刃が良いものが入っていません。

刃の細かいものに変える必要があります。

変えなくても木を切ることは可能ですが、元々の刃は切りはじめに木が割れます。

木に弾かれて(キックバックという)ケガしやすいのもよくない刃の特徴です。

良い刃をはめると、スーーっと木が切れてスムーズに作業が進みます。

やはり購入するかは使用頻度次第でしょう。

頻繁にDIYする方は、刃も購入された方が使いやすくなります。

価格は1,000〜2,500円程です。

僕は1,500円のものを購入して付けていますが、充分に仕事をしてくれます。

買うべきサイズ

丸ノコにはサイズがいくつかあります。

サイズが違うと何が変わるのかというと、大きなサイズになると、太い木を切ることができます。

小さなサイズは本体も刃も安くなりますね。

僕の丸ノコのサイズは147mmというサイズなのですが、これでは10cm以上の角材は4辺全て切り込みを入れても、中心部分まで刃が届かずに手のこで切り落とさなくてはいけません。

ですから、10cm以上の角材を切る可能性のある方は、ひとまわり大きな165mmのサイズを購入されることをオススメします。

小物しか作らないよ、という方は147mmで十分ですね。

すごいパワーで危ない(キックバック)

手引きノコギリで木を切った経験はみなさんあると思います。

大変ですよね。

しかし丸ノコがあれば、ジャーーと一瞬で切ることができます。

大変な作業を一瞬でしてくれるということは、大変なパワーを持っています。

ちょっとひねったりして切ろうものなら、

ギャッ!と弾かれて、自分の方に飛んできます。(キックバック)

太ももを切ったり、指を切ったりと、事故も多い電動工具の丸ノコですから、使うときには注意しましょう。

安全作業のポイントとしては、

・切る木をキチンと固定して使う。

・出来るだけ両手で丸ノコを持って使う。

・丸ノコの後ろに手を置かない。(丸ノコは後ろに飛んできます)

・切っている最中に無理かもしれないと思ったら無理せず作業を中止する。

・できれば安全装置を外さない。

・電動工具を甘く見ない。

大なり小なりケガをしながら上手くなっていくものだと思いますが、出来る限りケガは避けたいものです。

安全第一。

しっかり持って正しく使いましょう。

まっすぐ切る

丸ノコは曲線を切ることはできません。基本はまっすぐ切るための道具ですね。

木材DIYの初心者がまず当たる壁は、木をうまく切ることができないことです。

はじめの頃、親父に

「木をうまく切れないんだよね」

と相談したことがあります。

そのときに親父からの回答は

「差し金でしっかり線を引いてから切りなさい」

とのことでした。

初心者なのに、えんぴつで線も引かずに切っていました。

初心者なら、しっかりと切りたい線を引いてその線をしっかり切れるようにしましょう。

線を引いて切るようにすれば、線の上を上手に切れるようになってきます。

頑張って練習しましょう。

自作の丸ノコ定規を作る

実は丸ノコ定規なるものを作って、簡単に綺麗にまっすぐ木を切ることができます。

作り方も簡単で、薄いベニヤ板と木工用ボンドがあれば作ることができます。

この左側の凸部分に丸ノコの台の部分(定盤)の左側を当てて使用します。

すると、右側の板の端の部分が綺麗に切れます。

あると便利です。

特に板を切る場合に、長辺部分を切る際にまっすぐ切ることができて良いのです。

できれば2mと1mの二種類用意したいです。

線切りか線残しか、線を半分残すのか

徐々に木を切ることができるようになって、次に当たる壁が、測って切る時の誤差が生じることです。

過去に15cmで切ろうと思い、2メートルの角材に最初に15cm、30cm、45cm…と印をつけてバンバン切りました。

しかし、結果として15cmでキチンと角材を切ることができたのは、最初の1本目だけでした。

なぜでしょう?

答えは簡単なのですが、考えてみてください。

答えは最後に書きますね。

木材を組むにはミリ単位の正確な切り出しを要求される作業になります。

1ミリなら日曜大工では大丈夫な範囲でしょうが、5ミリズレると大変です。

そんな時、意識するのは線を切るのか、線を残して切るのかという点です。

線を半分残してその線の半分を切る、というイメージで切ると、誤差が非常に少なくなってオススメです。

初心者では、鉛筆の線の幅を意識したりはしないと思いますが、鉛筆の線にも太さがあります。

その線の太さを意識できれば1つ上のレベルになりますね。

木を斜めに切れない

筋交いを入れる時など、木材を斜めに切りたい場合も多々出てきます。

斜めに切る場合、木目もあって、特にまっすぐ切ることが難しいです。

これも慣れてくるとできるのですが、正確に切ることは難しいです。

そんな時は台付きの丸ノコが便利です。

台付きの丸ノコは安全に角度も自由に変えながら切ることができるので初心者でも安心。

キックバックもありません。

板や大きな角材は切ることができませんので、丸ノコよりも使用範囲は狭いですが、1つあるとDIYの質が格段に上がります。

ただ、高価な電動工具になりますから、DIYの質と量を相談して購入を検討してください。

丸ノコで切る場合は、脇を締めて木をしっかり固定し、カラダ全体で切るようにすると切れます。

それと、よく切れる刃に取り替えると斜めにも切りやすくなります。

環境を整えて切る

当然ですが、環境を整えて切ると切りやすいです。

角材を床に二本置いて、長い部分をその上に置いて、切り落とす部分を右側に出します。

切り落とす部分をフリーにしておくことがコツで、角材二本の間を切ってしまうと、丸ノコの刃が挟まって、キックバックの原因になりますので、切り落とす部分は必ずフリーにしておきます。

切り落とす部分を軽く支える程度のものがあると、切り落とす直前に木が裂けて残ってしまうのを防止できます。

まとめ

速い・綺麗・危ない、電動丸ノコですが、木製DIYをするなら必需品の1つです。

そして、道具はやっぱり「習うより慣れろ」ですから、どんどん木を切って慣れていくことが1番の近道だと思います。

そんな中で、基本的な知識を持ってスタートすることが大切ですね。

最後に、さっきの問題の答えは、丸ノコの刃には厚みがあるので、木を切った時に数ミリずつ短くなってしまうのです。

ですから、定規で15cm・30cm・45cmと印をつけて切っていっても、刃の厚み分どんどん短くなってしまうということです。

15cmの木をいくつか切り出したい場合は、面倒臭がらず、毎回15cmを測って鉛筆で印をつけて切らないといけません。

面倒臭がらず、ひとつひとつ丁寧に作業することが何でも大切なんですね。