【旅話11】世界旅に出て得られるものベスト3

旅に出る。

理由は様々あるかと思いますが、ある程度の目的はみんな何かしら持ってのスタートと思います。

しかし、旅をした結果得られるものは、具体的に示されていない感があります。

それは、人それぞれ違うからかと思いますが、私なりに世界旅行へ出て得られるものを書いてみたいと思います。

1位・死にそうになる経験

これがわたしにとって、1番大きなものになりました。

自転車をこいでいて、死にそうな状況になり、本気でこぎました。

死にそうにならないと、人間本気になれない。

死にそうに、と言っても、状況としては街まで遠く距離を残し、食料が少なく、道路は未舗装で向かい風がものすごく強い。

というだけで、最悪道行く人に助けて貰えば良いわけですけど、それだけはしたくない。という状況でした。

本気というと、最大筋力を出して、というイメージがあるかと思いますが、自転車の場合そうではありません。

できるだけ無駄のない足の回転、姿勢を良くし、蛇行せず真っ直ぐ走る。

呼吸は早くなく、風の抵抗を少なくし、できることは全てやる。出来るだけロスを減らしながら。

食事は、多くない量を食べ、睡眠はしっかりと。

明るくなったらスタートし、暗くなる手前でテントを張る。

そうして、自転車を漕ぐ事2日半。

ついに、街までたどり着いたのでした。

本気になる経験を、日本ではまだやった事はありません。

2位・英語やパソコンを操

日本では、英語の必要に迫られることは無く、パソコンもあまり使えませんでした。

海外は英語が共通語。

そして、海外旅行は情報戦だったりもします。

パソコンで情報収集し、英語で頑張って外国人とコミュニケーション。

日本ではほぼ、しない事ですが、一歩海外に出れば頑張ってやるべきことは多いわけです。

その中で、日本に帰ってからも脈々と生き続けている経験は、英語とパソコンなわけです。

私は今、3人の父親になっていますが、幼い頃からの英語教育とパソコンなどのデバイスを触らせる教育はスタートしています。

特に英語は、親の環境づくりが大切かなと。

それは、旅で困った経験が子供の教育に生きていると言えます。

「私のような困る経験をさせないように」と。

3位・粘り強さが身につく

もともと性格が粘り強いのか、それとも旅に出て粘り強くなったのか?分かりませんが、七転び八起きの精神は身についています。

海外旅行に出れば、まー困る事だらけです。

毎日毎日、困って困って困り果てて、それでも誰も助けてくれないから自分でなんとかしないといけないわけです。

人生、そんな事だらけでしょう?

それでも人は立ち上がって生きていかなくちゃいけない。

周りの大切な人たちのために。

海外を旅すると、その困る経験を凝縮して経験できちゃう。

ドラゴンボールで言えば、精神と時の部屋のような感覚ですかね。

1日で一年分修行できてしまう、あの修行部屋です。

海外旅も、困るという経験を日本にいる一年分くらい毎日経験できる。

そして、粘り強くなる。

もし、子供に教えられるなら、この「粘り強さ」を教えたいと思います。

人生の苦難を、粘り強く生き抜いて欲しい。

だから「可愛い子には旅をさせろ」というのでしょうか?

旅をした今だからこそ、この言葉がしっくりくる。

毎日、思いもよらない筋書きの無いドラマが、私たちを待ち受けています。

その苦難を乗り越える主人公になれる。

それが旅の醍醐味の一つなのかもしれません。

結局、旅に出て得られるものは?

英語やパソコンはスキルですが、英語やパソコンを操るようになるのも、根性が必要です。

英語は2000時間聞かないと聞き取れるようにならない。

などととてつもない量の練習を要求されます。

旅に出て得られるものは「根性」です。

私は旅に出て、自由になりたいと思って日本を飛び出しました。

しかし、その先にあったのは圧倒的な不自由でした。

買い物も満足にできず、泊まる宿に毎日困る。

日本にいた方が余程自由でした。

しかし、その日本に縛られている自分も嫌でしたし、海外に飛び出しても生きていけるような人物になりたい。

そう思っていましたが、「自由」なんて結局どこにいようとも得られる事は無い。

自由とは、ただの幻想です。人間である以上、自由には決してなる事はできない。

そして、結果的に旅に出て得られたのは「根性」でした。

それと、「経験」でしょうか?

アメリカ、行ったことあるよ!

ブラジル、行ったことあるよ!

どうだったかって、行ってみれば分かるよ。

英語の国とポルトガル語の国で、気候は暑かったり砂漠だったり寒かったり。

夢の世界旅行、行って落ち着く

どうしても行ってみたかった世界旅行。

14カ国しか回っていませんが、結果的にはもう日本から出なくて大丈夫です。

落ち着きました。

行きたい人は行った方が絶対いい。

そして行ってしまえば落ち着くものだと思います。

未だ見ぬ世界に夢を膨らませているだけなのだと思います。

結局、地球上である事は変わらず、行ってみれば「こんなものか」となります。

宝くじ当たったら、などと言わず、休みが1週間くらい取れたら行けばいい。

お金を30万円くらいはたいても、行って落ち着けばその価値はあります。

結果的に、海外に対する夢や幻想は、無くなるものです。

まとめ

海外旅行に2年半行った経験で得たものを書いてきました。

結局は、「根性がついた」ことと「海外旅行の夢が満足した」程度のことです。

世界の絶景や外国の人の生活を垣間見る、なんてことはテレビでやってます。

実際、日本食が世界一美味しい食事です。

しかし、様々な経験を通じて根性がつき、人生の一時の時間、非日常を過ごす。

そんな素敵な時間だった気もします。

野良犬の様な状態だった事もあります。

そんな状態を経験したからこそ「根性」と「経験」を手に入れられたと思うのだと思います。

これから旅したいと思う人の参考になれば幸いです。