2021年オクラ農家となったコールですが、これまで様々な株間で栽培してきました。
品種も五角オクラや八角オクラ、丸オクラ、赤オクラ、白オクラなどなど、様々なオクラを栽培してきました。
そして、オクラの特徴は、肥料が多過ぎると実をつけなくなり、肥料が切れると実が曲がる。
そんな肥料加減の微妙なオクラですが、株間や植え方に他の野菜には無い特徴がありますので記事にしてみます。
初めてのオクラ栽培の方には、参考になると思います。
株間20cm、超密植でうまくいく
株間20cmでやっていますが、15cmでも良いようです。
条間は70cmのうねに2条仕立てで45cmほどです。
黒マルチ栽培で、1つの穴から3株〜6株ほどのオクラの木を立てます。
ひとつの穴から3株ほど立てて、株間が20cmということは、かなりの密植ですね。
それでも元気にスクスク育ってくれます。
暖かくなってからの直播を
オクラはもともと、熱帯の地域の野菜です。
ハイビスカスという南国の花と同じ品種で、暑さにはめっぽう強く、寒くなるとすぐに枯れてしまいます。
私の地域は鹿児島県ですが、4月10日ごろまでは遅霜の心配があります。
霜が降りると枯れますから、霜の心配がなくなってから植えるようにしましょう。
1株仕立てではなぜダメなの?
最初の頃は、1株ずつ植えていましたが、1株ずつ植えるのはあまりオクラにとって良くありません。
冒頭に書きましたが、肥料が多すぎると実つきが悪くなります。
肥料は少ない方が良く、栄養が少ない方が良く育ちます。
そこで、1穴に3〜6株を立てると程よく栄養分が分散し、良い木に育っていきます。
1株仕立てにすると、オクラの木が太くなりすぎて、すじ張った印象の実になります。
栄養分が多いと、すじが張るのですね。
密植にすることで、そのすじが張った印象のオクラになりにくくなります。
また、お互いに支え合って倒れにくくなったり、益虫が住み着いてくれたり、もちろん収量がアップしますから良いことずくめの密植は、オクラにとってのベストな仕立て方法だと思います。
追肥は畦道に少しずつ施す
肥料が多いと、すぐに実をつけなくなってしまうオクラ。
追肥は慎重にしなければいけません。
肥料が切れても実はなってくれます。曲がり果が多くなりますが。
曲がり果が増えるので、いずれにせよ追肥は施さなければいけません。
そこで、オクラの特徴の肥料の吸収力の強さがあります。
オクラは根を縦横無尽に張って、肥料を吸収する力が強い作物です。
ですから、追肥は畝の中に施す必要はなく、畦道にパラパラ撒けば大丈夫なのです。
一回量を減らして、2週間に1度程度の頻度でこまめに追肥すると、着果が悪くなる現象を回避できるかと思います。
恐るべきは、肥料切れよりも肥料過剰です。
追肥の肥料は何でも良いのですが、コールさんちは堆肥を撒いています。
リン酸が多い肥料が実野菜には良いので。
でも、化成肥料で大丈夫です。
1mに軽くひと握り(50g)ということで、歩きながらパラパラ撒いていく感覚かと思います。
マルチを剥がして撒いたりしなくて良いのがいいですね。
まとめ
1穴に3〜6株、株間20cm、条間45cm、うね幅70〜90cmに2条仕立てです。
あくまでも参考程度にしてください。
密植はオクラにとって良いことずくめです。
他の野菜には、こんなに密植するものは少ないですから、初めは違和感を感じて間引きたくなります。
しかし、密植で元気なオクラを見ると、ひっついていたい作物なんだと理解しています。
密植は少し勇気がいりますが、ここは思い切って密植に挑戦してみてください。
元気で綺麗なオクラがたくさん収穫できることで、密植がオクラにとって良い環境であることを納得させてくれますよ。