子供の手を引いて歩いていると、しょっちゅう転びそうになります。
せっかく手をつないでいるので、そんな時は転ばないように引っ張ってあげていました。
その時は良かったのですが、その日の夜に腕を痛がり、左腕をだらりと垂らして動かさなくなってしまいました。
「いたいよ〜」と泣いて。
かわいそうでした。
そんな症状は「肘内障」の可能性があります。
この記事が、腕を痛がる子供のパパママの参考になれば幸いです。
骨折すると腫れる、肩の脱臼は左右非対称になる
腕を痛がる子供の、緊急事態となる状態が「骨折」と「肩の脱臼」です。
腕が痛いと泣きじゃくる子供をまずは冷静に観察する事が大切です。
服を脱がせることができたら良いのですが、腕がいたいと服を脱がせるのも大変です。
腕が痛い子供の上着の脱がせ方
腕が痛いと肩が上がらなかったり肘が曲がらなかったりと、腕を思うように動かせなくなります。
そんな時に上着を脱がせる順番を間違えると、痛みを伴い大変です。
痛い腕から脱がせたくなりますが、痛い腕は最後です。
という事で、
①痛くない方の腕の袖をまず抜きます。
②頭を抜きます。
③最後に痛い腕を抜いて脱ぎます。
腕が痛い子供の上着の着せ方
反対に、着せるのは痛い方の腕から入れて着せていきます。
①まず痛い腕に服を通します。
②頭を入れます。
③痛くない方の腕を入れて着衣完了です。
服を脱がせて、左右の腕の形を比べる
骨折の場合、とても腫れます。
痛みも強いですが、腫れ上がりますので、腫れている場合は骨折を疑います。
腫れている場合は、緊急で病院に行きましょう。
骨折の箇所で多いのは、ひじと鎖骨(さこつ)です。
さこつは前面の首の下の左右に広がる飛び出した骨のことです。
肩の脱臼の場合は、肩幅が左右で違います。
肩の脱臼も緊急事態になりますから、すぐに病院に行きましょう。
整復してもらって、しばらく固定になります。
左右比べてもどうもない場合
左右の腕や肩幅を比べてみても、どうもないのに痛いと泣く場合があります。
その場合、肘内障の可能性があります。
肘内障とは、肘の脱臼のことです。
痛みはあるのですが、だらりと垂らしていると痛みは落ち着くそう。
肘内障なら緊急事態ではありませんので、焦らず様子を見ましょう。
肘内障の整復法
簡単ですし、リスクも低いので自分たち親でもできるかと思います。
こわい場合は、焦らず朝になってから整形外科を受診しましょう。
夜を越すくらいの時間は、そのままでも大丈夫です。
整復の方法は、
①ひじの外側を親指で押さえながらひじを固定します。
②手のひらを下を向けたまま、手を持ちます。
③手のひらを下を向けたまま、そのままの手首の角度で肘を曲げていきます。
④手のひらが前を向き、ひじが最後まで曲がったら完了です。途中で「カク」とひじがハマる音を確認できれば完璧です。
しばらく様子を見て、腕を使うようになればOK
整復してからも、しばらくは警戒して子供は腕を使いたがりません。
しかし、整復が終わった瞬間に腕は使えるようになっています。
治らないようなら整形外科の受診をしましょう。
肘内障が分からなかったPTコール
私は恥ずかしながら、小児のリハビリの経験が無く、肘内障がわかりませんでした。
うっすら知ってはいましたが、病院受診して、病名を聞くまで分からず。
勉強不足でした。
近くの整形外科の先生が、一瞬で治してくれたと聞いてホッとしました。
まとめ
子供の腕を引っ張ってしまうシチュエーションは意外と多いです。
そして、長女の時ももしかしたら肘内障だったのかな?と思う症状はありました。
時間が経てば自然に治ることもあるようなので、娘の場合は自然に治るパターンだったのだと思います。
子供のひじや肩は、思っている以上に弱く、大切にしなければならないなと思う出来事でした。
以上、「子供の肘内障について」でした。