ジャガイモ栽培をする際には、ウイルスフリーの種芋を買わなければならないと言われているが実際のところ、収穫した芋をもう一度植えてはいけないのだろうか?収穫した芋を植えたら全然ならないのだろうか?
収穫した芋を実際に植えてみたので、経験を記事にしてみたいと思う。
ウイルスフリーの種芋とは?
じゃがいもは一旦ウイルスに感染してしまうと、そのウイルスを除去する事は極めて困難であるという。
しかし、そんな芋から出た芽でも、茎の先の方にはウイルスが存在しないため、その部分を切り取って培養し、できた芋がウイルスフリーの種芋となる。(茎頂培養)
じゃがいもの種芋は繰り返し栽培すると、徐々に収量が減じる退化現象を生じる。
これはウイルス病が代々受け継がれて生じる事が分かっている。
ということは、ウイルスフリーの種芋を買わなければ、徐々に収量が減少していくわけである。
収穫した芋は食べながら保存する
収穫したのに、種芋にとっておく程家庭菜園では多くの収穫はできない。
食べる芋は程よい大きさの芋から食べていく。
こぶし以上ある大きな芋を食べるのは、栽培している人しか味わうことができない喜びがある。
そして、どんどんサイズのいい芋から消費していき、残るのは小さな芋が多く残ってしまう。
収穫した芋を次回種芋にするなら、はじめから種芋用に良いサイズの芋を取っておいた方がいいだろう。
収穫した芋から芽が出てくる
春じゃがいもを3月上旬に植え付けると、収穫は6月ごろ。
そして、秋じゃがいもを植えるのは9月。その頃にはどうしても緑色に変色してしまったり、芽が出てきてしまう。影に置いていても、緑色に変色してしまうためじゃがいもは保存が中々難しい。
小玉と大玉の種芋
植え付ける種芋は、40g〜60gほどが良いとされ、大玉のじゃがいもは切り分けて程よい大きさにする。
しかし、じゃがいも栽培をしているとビー玉くらいの小玉のじゃがいもが大量にできてしまう。
そのじゃがいもは料理にも使いにくく、食べるのを後回しにしていると大量に残ってしまう。
そしてシワシワになり芽が出て結局は捨てることになるのだが。
このビー玉くらいのじゃがいもを秋じゃがで植えてみた。
発芽はするも芽は1つ
普通に発芽はしてくれるが、芽は1本ずつしか出ない。
しかも、小さいじゃがいもは力がなく、芽も細い。
ということで、小玉のじゃがいもは収量が少なく、植えないほうが良いのだが、植えてみれば収穫まではたどり着くことができる。
一本の株で収穫できるじゃがいもは2〜3個程度。
普通、じゃがいも栽培では3本ほど芽を残して株を作るので、10個ほどサイズの良い芋が収穫できる。
小粒の種芋では収穫量も少ないが、実は大きく育つものもあり、十分に食べることができる。
場所が余ってどうしても植えたいなら大きめのじゃがいもを選んで
大きめのじゃがいもが力があり、出る芽の本数が多くなり収穫量も増える。
しかし、大きめのじゃがいもは食べやすく、種芋にするのはもったいない気もする。
ウイルスフリーのじゃがいもを植えなければならないと言われているが、今まで何度も植えているが特に問題なく収穫を迎えられている。
収量が減少すると言われているが、一度や二度では、そこまでの変化は分からないと言っていいだろう。
プロの農家であれば、種は正規のルートから購入し、ウイルスの入らないように栽培する必要があるだろう。
家庭菜園のレベルであれば、収穫し余ったじゃがいもを使っても収穫までたどり着けるので、必ずしも種芋を買わなければならないというわけではない。
ただ、買ったじゃがいもの種芋は、大きさも程よく、美味しそうなじゃがいもである。
種芋にするのも食べるのも、じゃがいもは丁度よい大きさのじゃがいもが良いということだ。
まとめ
じゃがいもは収穫したじゃがいもを植えてみても収穫までたどり着けることは確認した。
「場所が余っていれば植えてみてもいい」というレベルだろう。
普通に買った種芋を使えば1つのじゃがいもの株から10個近く、いいじゃがいもを収穫できることを考えると、小玉のじゃがいもをメインで植えるのはもったいない気もする。